1位指名が発表された直後、テレビ中継を行なっていたTNTは、当時同局でコメンテーターを努めていたジョージタウン大の元HC、ジョン・トンプソンとジョーダンのインタビューをワシントンから中継した。ジョーダンは興奮する様子もなく淡々と質問に答えていたが、言葉の端々にブラウンに対する自信が見え隠れしていた。
番組ホストのTNTキャスター、アーニー・ジョンソンはブラウンのプレーについて、「ガーネットの運動能力、そしてクリス・ウェバーのローポストゲームと比類しうる」と描写している。
■ガソルとパーカーをはじめ外国人選手の指名も目立つ
2位のクリッパーズがチャンドラーを指名すると、直後に大胆な移籍が発表される。ブルズが2年前にドラフト全体1位で獲得し、新人王にも輝いたチームのベストプレーヤー、エルトン・ブランドとチャンドラーをトレード。ブルズは元々持っていた4位の指名権でカリーを指名し、一挙に2人の新人ビッグマンを手に入れた。
3位のホークスは、スペイン生まれのセンター/パワーフォワード、20歳のパウ・ガソルを指名。1998年に9位で指名されたドイツ出身のダーク・ノビツキーを抜き、アメリカでカレッジ経験のない外国人選手としては、史上最高位の指名順位だった(翌年ヤオ・ミンが1位指名)。だがそのガソルも、ホークスがグリズリーズとの間で進めていた、シャリーフ・アブドゥル・ラヒームを含む4選手が絡んだ大型トレードの一員となってしまう。
6位のグリズリーズは、直前のNCAAトーナメントで優勝を飾り、大会MVPをはじめ多くの全米最優秀選手賞に輝いたデューク大4年のシェーン・バティエをピック。バティエとガソルの2人は、翌シーズンからメンフィスに本拠地を移転した新生グリズリーズの中心選手となり、ガソルは新人王に選ばれている。
この年のドラフトでは、ガソルのほかにもアメリカのカレッジ未経験の外国人選手が6人指名された。出世頭は何といってもフランスのトニー・パーカー。28位でスパーズに入団し、常勝チームの司令塔として4度の優勝に貢献した。なお、アメリカのカレッジでプレー経験のない外国人選手の数が急増し始めたのもこの頃である。
史上初の高校生ドラ1として大きな注目を集めたブラウンは、周囲からの過度の期待と、ドラフトの3か月後に現役復帰を表明し、突如チームメイトとなったジョーダンからの強烈なプレッシャーに気圧され伸び悩んだ。元々精神的にタフな選手ではなかったこともあり、最後まで期待に応えることはできず、4シーズンで移籍。その後6チームを渡り歩いた末、2013年にコートを去っている。
番組ホストのTNTキャスター、アーニー・ジョンソンはブラウンのプレーについて、「ガーネットの運動能力、そしてクリス・ウェバーのローポストゲームと比類しうる」と描写している。
■ガソルとパーカーをはじめ外国人選手の指名も目立つ
2位のクリッパーズがチャンドラーを指名すると、直後に大胆な移籍が発表される。ブルズが2年前にドラフト全体1位で獲得し、新人王にも輝いたチームのベストプレーヤー、エルトン・ブランドとチャンドラーをトレード。ブルズは元々持っていた4位の指名権でカリーを指名し、一挙に2人の新人ビッグマンを手に入れた。
3位のホークスは、スペイン生まれのセンター/パワーフォワード、20歳のパウ・ガソルを指名。1998年に9位で指名されたドイツ出身のダーク・ノビツキーを抜き、アメリカでカレッジ経験のない外国人選手としては、史上最高位の指名順位だった(翌年ヤオ・ミンが1位指名)。だがそのガソルも、ホークスがグリズリーズとの間で進めていた、シャリーフ・アブドゥル・ラヒームを含む4選手が絡んだ大型トレードの一員となってしまう。
6位のグリズリーズは、直前のNCAAトーナメントで優勝を飾り、大会MVPをはじめ多くの全米最優秀選手賞に輝いたデューク大4年のシェーン・バティエをピック。バティエとガソルの2人は、翌シーズンからメンフィスに本拠地を移転した新生グリズリーズの中心選手となり、ガソルは新人王に選ばれている。
この年のドラフトでは、ガソルのほかにもアメリカのカレッジ未経験の外国人選手が6人指名された。出世頭は何といってもフランスのトニー・パーカー。28位でスパーズに入団し、常勝チームの司令塔として4度の優勝に貢献した。なお、アメリカのカレッジでプレー経験のない外国人選手の数が急増し始めたのもこの頃である。
史上初の高校生ドラ1として大きな注目を集めたブラウンは、周囲からの過度の期待と、ドラフトの3か月後に現役復帰を表明し、突如チームメイトとなったジョーダンからの強烈なプレッシャーに気圧され伸び悩んだ。元々精神的にタフな選手ではなかったこともあり、最後まで期待に応えることはできず、4シーズンで移籍。その後6チームを渡り歩いた末、2013年にコートを去っている。