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NBA

NBA入りで「妹の親権」を勝ち取った男――トーマス・ロビンソンの波乱万丈キャリア

小川由紀子

2020.05.18

目の色を変えてバスケに打ち込んだカンザス大時代。今は学位を取り直している最中だという。(C)Getty Images

目の色を変えてバスケに打ち込んだカンザス大時代。今は学位を取り直している最中だという。(C)Getty Images

 また、第2の故郷であるカンザスに、電動キックボードのシェアライドを設置するビジネスも進めている。3年目で終えたままになっているカンザス大でも学位を取り直していて、近々卒業資格が取れる見込みだ。

 アグレッシブなダンクをかますプレー中の姿からは想像できないほど、オフコートで話すときのロビンソンの口調は穏やかだ。幼い頃から辛いことがあるたびに、母に『物事が起こるときには、すべて理由があるのよ』と諭されて育ったがゆえに、達観しているのか。
 
 ロビンソンは、いまだに電話嫌いで知られている。大学2年生の冬、電話が鳴るたびに、彼のもとに届いたのは不幸な知らせだったからだ。

 そんな彼のもとに、これからの人生では、たくさんの嬉しい知らせが来ることを祈りたい。

文●小川由紀子
 
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