1996年７月、シャックはマジック首脳陣やペニー、チームメイトに一言もないまま、レイカーズと契約を結ぶ。かくして、“アメリカズ・チーム”になり得るだけの魅力と人気を誇った、若く才能に溢れたシンデレラチームは、わずか数年で瓦解したのだった。

　マジック誕生からシャック＆ペニー時代の終焉までを描いた『ＥＳＰＮ』のドキュメンタリー“This magic moment”の中で、グラントはもしシャックがチームを離れていなかったら、最低でも３度か４度は優勝していただろうと述べている。

　そしてシャックは、マジック時代を振り返り、次のように語った。

「（ＮＢＡでの）最初の４年間は、おそらく人生でベストの年だった」

文●大井成義

※『ダンクシュート』2020年６月号掲載原稿に加筆・修正。

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ？識者８人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介！ ■1995年 オーランド・マジック プレーオフ戦績
G 日付 H/A 結果　　　対戦相手
▼ FIRST ROUND
1 4/28 H 〇124－77 セルティックス
2 4/30 H ●92－99 セルティックス
3 5/3  A 〇82－77 セルティックス
4 5/5  A 〇95－92 セルティックス

▼ CONFERENCE SEMIFINALS
5 5/7  H 〇94－91  ブルズ
6 5/10 H ●94－104 ブルズ
7 5/12 A 〇110－101 ブルズ
8 5/14 A ●95－106 ブルズ
9 5/16 H 〇103－95 ブルズ
10 5/18 A 〇108－102 ブルズ

▼ CONFERENCE FINALS
11 5/23 H 〇105－101 ペイサーズ
12 5/25 H 〇119－114 ペイサーズ
13 5/27 A ●100－105 ペイサーズ
14 5/29 A ●93－94  ペイサーズ
15 5/31 H 〇108－106 ペイサーズ
16 6/2  A ●96－123 ペイサーズ
17 6/4  H 〇105－81 ペイサーズ

▼ NBA FINALS
18 6/7  H ●118－120 ロケッツ
19 6/9  H ●106－117 ロケッツ
20 6/11 A ●103－106 ロケッツ
21 6/14 A ●101－113 ロケッツ
※H/A＝ホーム/アウェー。