金メダルメンバーのうち、ジョーダンは同年のドラフト3位でシカゴ・ブルズ、パーキンスは4位でマーベリックスに入団。その1年後にはユーイングが1位でニューヨーク・ニックスに、ティスデールが2位でペイサーズに指名されるなど、12名中9名が10位以内、アルフォード以外の11名が1巡目で指名された。またジョーダンとユーイング、マリンはバルセロナ五輪でも“ドリームチーム”の一員として、ふたつ目の金メダルを手にしている。
このロサンゼルス大会は、組織委員長のピーター・ユベロスが大々的なスポンサーシップを導入し、商業的にも大成功を収めたことでも知られる。1976年のモントリオール大会では約10億ドルの赤字を計上したのが、一気に2億ドル超の黒字となって、以後オリンピックは“金のなる木”として各地で誘致されるようになった。
だがそれから30年余り、オリンピックは過度な商業主義の弊害によって、いびつなイベントとなりつつある。コロナ禍により2020年東京五輪は延期され、2024年大会も各国が次々と誘致を断念し、最終的な立候補はパリとロサンゼルスのみ。結果として2024年はパリに決まり、ロサンゼルスは2028年大会で開催地となることが決定したが、それまでに五輪は息を吹き返しているだろうか。
文●出野哲也(フリーライター)
※『ダンクシュート』2020年8月号から転載。
【PHOTO】ロッドマン、ジョーダン、アイバーソン、シャック…NBA史に残る偉大なレジェンドたち!
このロサンゼルス大会は、組織委員長のピーター・ユベロスが大々的なスポンサーシップを導入し、商業的にも大成功を収めたことでも知られる。1976年のモントリオール大会では約10億ドルの赤字を計上したのが、一気に2億ドル超の黒字となって、以後オリンピックは“金のなる木”として各地で誘致されるようになった。
だがそれから30年余り、オリンピックは過度な商業主義の弊害によって、いびつなイベントとなりつつある。コロナ禍により2020年東京五輪は延期され、2024年大会も各国が次々と誘致を断念し、最終的な立候補はパリとロサンゼルスのみ。結果として2024年はパリに決まり、ロサンゼルスは2028年大会で開催地となることが決定したが、それまでに五輪は息を吹き返しているだろうか。
文●出野哲也(フリーライター)
※『ダンクシュート』2020年8月号から転載。
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