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NBA

必勝を課されたロス五輪でジョーダン、ユーイングらが躍動。金メダル奪回も、競技とは無縁の部分で以降の大会に弊害が…

出野哲也

2020.09.11

 金メダルメンバーのうち、ジョーダンは同年のドラフト3位でシカゴ・ブルズ、パーキンスは4位でマーベリックスに入団。その1年後にはユーイングが1位でニューヨーク・ニックスに、ティスデールが2位でペイサーズに指名されるなど、12名中9名が10位以内、アルフォード以外の11名が1巡目で指名された。またジョーダンとユーイング、マリンはバルセロナ五輪でも“ドリームチーム”の一員として、ふたつ目の金メダルを手にしている。

 このロサンゼルス大会は、組織委員長のピーター・ユベロスが大々的なスポンサーシップを導入し、商業的にも大成功を収めたことでも知られる。1976年のモントリオール大会では約10億ドルの赤字を計上したのが、一気に2億ドル超の黒字となって、以後オリンピックは“金のなる木”として各地で誘致されるようになった。
 
 だがそれから30年余り、オリンピックは過度な商業主義の弊害によって、いびつなイベントとなりつつある。コロナ禍により2020年東京五輪は延期され、2024年大会も各国が次々と誘致を断念し、最終的な立候補はパリとロサンゼルスのみ。結果として2024年はパリに決まり、ロサンゼルスは2028年大会で開催地となることが決定したが、それまでに五輪は息を吹き返しているだろうか。

文●出野哲也(フリーライター)

※『ダンクシュート』2020年8月号から転載。

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