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NBA

【NBAデュオ列伝】決別の理由はマーブリーのKGへの嫉妬。互いに別の道を歩むも、キャリア終盤に運命の邂逅が|後編

出野哲也

2020.10.17

セルティックスでKGとマーブリーは再びチームメイトに。共演は4試合に終わったが、キャリア終盤に邂逅を果たした。(C)Getty Images

セルティックスでKGとマーブリーは再びチームメイトに。共演は4試合に終わったが、キャリア終盤に邂逅を果たした。(C)Getty Images

 そして続く08-09シーズン、下位に低迷するニックスにすら見放され、2月下旬に契約解除となったマーブリーを拾い上げたのがセルティックスだった。実に11年ぶりとなるKGとマーブリーのタッグはこうして実現した。

「こんなにハッピーなのはドラフト以来。ケビンとのプレーは最高に楽しいだろう」と言っていたマーブリー。しかし慣れないベンチスタートもあってリズムを掴めず、KGも故障がちで共演は4試合のみに終わる。プレーオフもKGが1試合も出られず、カンファレンス準決勝で敗退した。
 
 09年オフ、マーブリーはセルティックスを含め、NBAのどこからも契約をオファーされなかった。しかしその後は中国で現役を続行。異国の地でスーパースターとなり、母国で失った人気と敬意を勝ち取った。

 彼らが望んでいた形ではなかったかもしれない。だがミネソタで得られなかった成功を、KGはボストンで、マーブリーは中国で、最終的に収めることができたのだった。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2006年8月号掲載原稿に加筆・修正。

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