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NBA

カーターの“人間越えダンク”が飛び出したシドニー五輪。しかしこの大会は、4年後に起こる悪夢への序章だった

出野哲也

2020.10.23

 地元開催で意気のあがっていたオーストラリアは、ここ4大会で3度目の4位。悲願のメダルには一歩及ばなかったが、選手個々の活躍は光っていた。

 国内リーグNBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)のスーパースターで、NBA経験もある35歳のアンドリュー・ゲイズ(元スパーズほか)は、この大会最多となる平均19.9点をマークし、NBLの最多得点記録保持者としての実力を存分に発揮。シェーン・ヒール(元ウルブズほか)も平均14.9点で同2位に入り、シカゴ・ブルズ3連覇時の先発センターだったルーク・ロングリーを凌ぐ存在感を放った。
 
 3大会連続の全勝優勝でどうにか面目を保ったアメリカだったが、「タフな相手ばかりで簡単には勝てなかった」(レイ・アレン/当時ミルウォーキー・バックス)、「アメリカが相手だからといって、最初から諦めている国はなかった」(ルディ・トムジャノビッチ・ヘッドコーチ)といったコメントからもわかるように、チーム全員が勝利に安堵しつつも、時代が変わりつつあることを肌で感じていた。初代ドリームチーム結成からわずか8年で、世界のバスケット勢力図はこれほどまでに変容。そして次の大会となる2004年のアテネ五輪で、ついにアメリカの支配は終わることになる。

文●出野哲也(フリーライター)

※『ダンクシュート』2020年2月号原稿に加筆・修正

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