彼の退任後、チームは低迷期に突入。1993年以降の25年間でトーナメント出場は一度だけ、その年も初戦敗退に終わっている。1998 年にはドレクスラーがＨＣに就任したが、２年間で19勝39敗と散々な成績だった。
  　2000年以降のＮＢＡ選手輩出人数も８人のみで、現役はデイミアン・ドットソン（クリーブランド・キャバリアーズ）、ネイト・ヒントン（ダラス・マーベリックス）の２人だけという寂しさだ。しかし2014－15シーズンから、かつてロケッツでアシスタントコーチを務めていたケルビン・サンプソンが指揮を執るようになり、2018、19年は２年続けてトーナメントに出場。今シーズンもＡＰランキングで５位まで上がるなど、古豪復活の兆しがある。ヒューストン大出身のスター選手を再び見られる日も、そう遠くはないかもしれない。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2018年２月号掲載原稿に加筆・修正。

【PHOTO】オラジュワン、ジョーダン、バークレー、ペニー……ＮＢＡの歴史を彩った偉大なレジェンド特集！