ところがチェンバレンは、自分とジョージ・マーカスは別人であるとして、プロでのプレーをきっぱりと否定。AAU関係者は黙って帰るほかなかった。
いろんな意味でゆるい時代だったのだろうが、それにしてもチェンバレンは危ない橋を渡ったものだ。単に勧誘されたから興味本位で参加したのか、高いレベルでのプレーにチャレンジしたかったのか、それとも小遣い稼ぎが目的だったのか。いずれにしろ、さすが“史上最も規格外のバスケットボール選手”と謳われるだけの、破天荒な行動である。
高校時代、偽名を使いプロに混じってプレーし、プレーオフで平均74点を記録。あまりに凄すぎて笑えてくる。アメリカ広しとはいえ、また長いバスケットボールの歴史をたどっても、そんな突拍子もない逸話を持つ選手は、チェンバレン以外存在しないだろう。(後編に続く)
文●大井成義
※『ダンクシュート』2021年2月号掲載原稿に加筆・修正。
【PHOTO】ロッドマン、ジョーダン、アイバーソン、シャック…NBA史に残る偉大なレジェンドたち!
いろんな意味でゆるい時代だったのだろうが、それにしてもチェンバレンは危ない橋を渡ったものだ。単に勧誘されたから興味本位で参加したのか、高いレベルでのプレーにチャレンジしたかったのか、それとも小遣い稼ぎが目的だったのか。いずれにしろ、さすが“史上最も規格外のバスケットボール選手”と謳われるだけの、破天荒な行動である。
高校時代、偽名を使いプロに混じってプレーし、プレーオフで平均74点を記録。あまりに凄すぎて笑えてくる。アメリカ広しとはいえ、また長いバスケットボールの歴史をたどっても、そんな突拍子もない逸話を持つ選手は、チェンバレン以外存在しないだろう。(後編に続く)
文●大井成義
※『ダンクシュート』2021年2月号掲載原稿に加筆・修正。
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