6位:ケニー・スミス/1990年代中盤のロケッツ2連覇に貢献。その異常に達者な喋りっぷりから、引退後は全国ネットTNTの名物コメンテーターに。OBコメンテーターきっての人気者、チャールズ・バークレーと丁々発止を繰り返している。
7位:ケビン・ジョンソン/抜群のスピードと跳躍力を誇り、身長185㎝でダンクを連発したアスレティックPG。現役時代から人気も高く、引退後は政界に進出、2008年から2016年までカリフォルニア州都のサクラメント市長を務めた。現在は一般人の生活に戻り、メディアへの露出は控えているという。
10位:ホーレス・グラント/ピッペンとともに、マイケル・ジョーダンの片腕として90年代前半のブルズ黄金期を支えた。トレードマークはゴーグル。
11位:レジー・ミラー/歴代屈指の3ポイントシューターにして稀代のクラッチプレーヤー。ペイサーズ一筋18年、チームを象徴するフランチャイズプレーヤーとなった。現在はTNTの解説者として活躍中。
12位:マグジー・ボーグス/NBA史上、最も背の低い選手。身長160㎝ながら、14年間に渡り第一線で活躍した小さな巨人。
1987年のドラフトで161人の頂点に立ち、堂々1位で指名されたロビンソンは、ドラフトから約5か月後の11月6日にスパーズと契約を結んだ。記者会見の席上、ロビンソンはスパーズと契約した理由を聞かれ、次のように答えている。
「レイカーズのような強豪チームでプレーするよりも、ネイビーでそうだったように、チームやチームメイトと一緒に成長していきたいから」
8年2600万ドルの超大型契約は、当時世界のアスリートの中で最も高額なものでもあった。
1989年11月4日、スパーズファンが首を長くして待っていたシーズン開幕戦。ロビンソンは満を持してプロデビューを果たす。相手は当時リーグ最強を誇っていたショータイム・レイカーズ。ロビンソンは前シーズンにリーグブービーだったスパーズを率い、23得点、17リバウンド、3ブロックという好成績を記録し、チームを勝利に導いた。
NBAドラフト史における最後の3桁番台、その最終指名選手として7巡目・全体161位で指名されたロン・ヴァンダーシャーフについても触れておこう。87-88シーズンの開幕前、『ロサンゼルス・タイムズ』が彼の顛末を記事にしている。
オランダ出身のヴァンダーシャーフは、セントラルワシントン大で4年間プレーした後、名門レイカーズから指名を受けた。10月、待望のトレーニングキャンプに参加。マジック・ジョンソン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ジェームズ・ウォージー、マイカル・トンプソンなど、歴代のドラフト1位指名選手が顔を連ねるという錚々たるメンバーと、晴れてチームメイトになった。そこに身を置けるだけで満足だった。
そんな喜びもつかの間、トレーニングキャンプ3日目に解雇を言い渡される。荷物をまとめて練習施設を去る前、ヴァンダーシャーフはチームメイト全員からサインをもらって回ったそうだ。夢のような数日間を振り返り、ヴァンダーシャーフはこう語った。
「僕はワールドチャンピオンからドラフトされたんだ。ほんのわずかな期間とはいえ、彼らと一緒にプレーし、つるんで歩いた。世界最高の気分だったよ」
文●大井成義
※『ダンクシュート』2016年8月号掲載原稿に加筆・修正。
7位:ケビン・ジョンソン/抜群のスピードと跳躍力を誇り、身長185㎝でダンクを連発したアスレティックPG。現役時代から人気も高く、引退後は政界に進出、2008年から2016年までカリフォルニア州都のサクラメント市長を務めた。現在は一般人の生活に戻り、メディアへの露出は控えているという。
10位:ホーレス・グラント/ピッペンとともに、マイケル・ジョーダンの片腕として90年代前半のブルズ黄金期を支えた。トレードマークはゴーグル。
11位:レジー・ミラー/歴代屈指の3ポイントシューターにして稀代のクラッチプレーヤー。ペイサーズ一筋18年、チームを象徴するフランチャイズプレーヤーとなった。現在はTNTの解説者として活躍中。
12位:マグジー・ボーグス/NBA史上、最も背の低い選手。身長160㎝ながら、14年間に渡り第一線で活躍した小さな巨人。
1987年のドラフトで161人の頂点に立ち、堂々1位で指名されたロビンソンは、ドラフトから約5か月後の11月6日にスパーズと契約を結んだ。記者会見の席上、ロビンソンはスパーズと契約した理由を聞かれ、次のように答えている。
「レイカーズのような強豪チームでプレーするよりも、ネイビーでそうだったように、チームやチームメイトと一緒に成長していきたいから」
8年2600万ドルの超大型契約は、当時世界のアスリートの中で最も高額なものでもあった。
1989年11月4日、スパーズファンが首を長くして待っていたシーズン開幕戦。ロビンソンは満を持してプロデビューを果たす。相手は当時リーグ最強を誇っていたショータイム・レイカーズ。ロビンソンは前シーズンにリーグブービーだったスパーズを率い、23得点、17リバウンド、3ブロックという好成績を記録し、チームを勝利に導いた。
NBAドラフト史における最後の3桁番台、その最終指名選手として7巡目・全体161位で指名されたロン・ヴァンダーシャーフについても触れておこう。87-88シーズンの開幕前、『ロサンゼルス・タイムズ』が彼の顛末を記事にしている。
オランダ出身のヴァンダーシャーフは、セントラルワシントン大で4年間プレーした後、名門レイカーズから指名を受けた。10月、待望のトレーニングキャンプに参加。マジック・ジョンソン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ジェームズ・ウォージー、マイカル・トンプソンなど、歴代のドラフト1位指名選手が顔を連ねるという錚々たるメンバーと、晴れてチームメイトになった。そこに身を置けるだけで満足だった。
そんな喜びもつかの間、トレーニングキャンプ3日目に解雇を言い渡される。荷物をまとめて練習施設を去る前、ヴァンダーシャーフはチームメイト全員からサインをもらって回ったそうだ。夢のような数日間を振り返り、ヴァンダーシャーフはこう語った。
「僕はワールドチャンピオンからドラフトされたんだ。ほんのわずかな期間とはいえ、彼らと一緒にプレーし、つるんで歩いた。世界最高の気分だったよ」
文●大井成義
※『ダンクシュート』2016年8月号掲載原稿に加筆・修正。