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海外サッカー

「欧州挑戦を続ける陣容が整っている」 ブライトンの新シーズンについて英紙がポジティブな見解! 三笘薫には「依然として健在」と期待

THE DIGEST編集部

2025.08.08

三笘は4年目のブライトンでどんなプレーを見せてくれるのか。(C)G<br />
etty Images

三笘は4年目のブライトンでどんなプレーを見せてくれるのか。(C)G
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 ブライトンの新シーズンの目標は、2023-24シーズン以来となる欧州カップ出場権を獲得することであり、トニー・ブルーム会長も「我々は男女両方のチームで成功したいという野心を持っている。できるだけ多くの試合を勝ち、トロフィーを獲得し、次のシーズンに欧州の舞台で戦えることを目指す」と明言している(ブライトンの地元日刊紙『The Argus』より)。

 この厳しい目標に向けて、「シーガルズ」は2年目となるファビアン・ヒュルツェラー監督の下で準備を進めている。今オフはストーク(3-1)、ラス・パルマス(2-0)、サウサンプトン(2-2)とプレシーズンマッチを行ない、9日にヴォルフスブルクと2試合を戦って、16日のフルアムとのプレミアリーグ開幕戦を迎える。

 この中堅チームの昨季について、英国の日刊紙『The Guardian』は「シーズンを通して主力選手の相次ぐ負傷があり、夏に2億ポンド(約392億円)近くを投じて補強した複数の選手がチームに馴染むのに苦しむ中で、シーズン最終盤に3連勝を飾った。2023年に記録したクラブ最多勝点(62)にあと1ポイントまで迫ったのは、ドイツ人指揮官の手腕によるものだった」と振り返っている。

 そして、「リーグで5位タイとなる66得点を記録した一方で、59失点も喫しており、守備力の強化が極めて重要である」と問題点を指摘。「契約最終年を迎えるベテラン主将、ルイス・ダンクの長期的な後継者の発掘こそが今夏の大きな課題だ。イタリアU-21代表CBのディエゴ・コッポラ、PSVからフリーで加わったオリビエ・ボスカリ、そして期待のベルギー人左SBマクシム・デ・カイパーが新たに加わった今、ヒュルツェラー監督はより安定した守備ユニットを築こうとしている」と綴った。

 ただし、「ヒュルツェラー体制で正GKとして起用されたバルト・フェルブルッヘンは昨季、何度か痛いミスを犯している。スイスのサッカー研究機関『CIESフットボール・オブザーバトリー』によれば、将来的に世界で最も高額な価値を持つGKになり得るとされている22歳は、指揮官の信頼を保つために、より安定したパフォーマンスを見せる必要がある」と指摘している。
 
 一方、攻撃面にはポジティブな見解を示している。

「チェルシーへ移籍したジョアン・ペドロの穴は、評価の高い18歳のストライカー、ハラランポス・コストゥラスの獲得によって埋められた。彼と同じギリシャU-21代表のステファノス・ツィマス、そしてサンダーランドのプレーオフの英雄トミー・ワトソンが攻撃のオプションをさらに増やす。また、移籍の噂がありながら残留した三笘薫も依然として健在であり、ブライトンは欧州挑戦を続ける陣容が整っている」

 この中で、コストゥラスに対しては「チェルシーをはじめとする複数クラブの関心を退けて、移籍金額最大3200万ポンド(約63億円)で獲得。15歳7か月でオリンピアコスBチームからプロデビューし、昨年はUEFAユースリーグ制覇に貢献した、ギリシャ史上最も高額な選手となる可能性がある彼は、11月に35歳を迎える昨季のチーム得点王ダニー・ウェルベックから多くを学ぶだろう」とひと際大きな期待を寄せる。

『The Guardian』は、「『人間の身体の限界は本当に高いと考えており、我々はその限界にまだ挑戦していない』と語る32歳の若きドイツ人監督の下、ブライトンの選手たちはシーズン開幕に向けてしっかりと準備を整えている」と綴り、新シーズンのブライトンの順位を昨季同様に「8位」と予想した。

 三笘はこれまでのところ、順調に調整を進めているようであり、2日に行なわれたサウサンプトン戦でも左ウィングのスタメンとして79分間プレー。地元メディアの『Sussex World』からは「期待通り、素晴らしいファーストタッチも幾つか見せてくれた。ただ、ヤンクバ・ミンテの利他的な折り返しを、走りすぎて得点できなかった件については悔しがっているだろう」と評され、ジョルジニオ・リュテールら攻撃陣らとの好連係を築いていたと称賛されてもいる。

 この数年、ブライトンはアレクシス・マク・アリステル、マルク・ククレジャ、レアンドロ・トロサール、モイセス・カイセド、ジョアン・ペドロら、自チームで大きく価値を上げたタレントを高額で売却。昨夏の戦力補強でリーグ最高額となる純支出を記録しながらも、黒字で収支のバランスを維持できている「優良クラブ」だ。新シーズン、ピッチ上でも優れたプレーを発揮し続けられるかが非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】プレシーズンマッチ サウサンプトン対ブライトン ハイライト
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