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「例外を認める規定は存在しない」パレスのEL出場の訴えをCASが棄却… 「ECLであれば優勝のチャンスがある」との英報道も

THE DIGEST編集部

2025.08.13

リバプールを下し、コミュニティーシールドを制したクリスタル・パレス。EL出場は認められず。(C) Getty Images

リバプールを下し、コミュニティーシールドを制したクリスタル・パレス。EL出場は認められず。(C) Getty Images

 コミュニティシールドで昨季のプレミアリーグ王者リバプールをPK戦の末に下して新たなタイトルを手にしたFAカップ王者のクリスタル・パレス。喜びから24時間も経たないうちに、残念なニュースが彼らの元に届いた。
 

 昨季、マンチェスター・シティを決勝で下してクラブ史上初のメジャータイトル制覇という偉業を成し遂げたパレスは、これで新シーズンにおけるヨーロッパリーグ(EL)出場権を手にしたはずだった。しかし、同コンペティションにはパレス同様にジョン・テクスター氏が所有するリヨンの出場も決定しており、UEFA(欧州サッカー連盟)の規定では、この場合、国内リーグでの順位がより上のいずれかが出場権を得ることになり、プレミアリーグ12位のパレスはカンファレンスリーグ(ECL)に回ることとなった(リヨンはリーグアンで6位)。

 パレスはこれに対し、「UEFAのクラブ財務管理機関(CFCB)の決定は不公平かつ不当」「パレスの代わりにノッティンガム・フォレストがELに出場することへの異議」「リヨンのEL出場への異議」という3つの論点から成る異議申し立てをスポーツ仲裁裁判所(CAS)に行なっていたが、8月11日にこれが棄却されたのである。

 CASは、「証拠を精査した結果、審理委員会は『イーグル・フットボール・ホールディングス』の創設者ジョン・テクスター氏がパレスとリヨンの株式を保有し、UEFAの審査日当時、両クラブに決定的な影響力を持つ取締役であったと認定した。また、パレスがノッティンガムやリヨンと比較して不公平な扱いを受けたという主張も退けた。委員会は、UEFA規則は明確であり、審査日に非遵守状態にあるクラブに例外を認める規定は存在しないと判断した」との声明を発した。

 パレスの株式の43.9%を保有していたテクスター氏は、6月にこの問題を解決するため、NFLニューヨーク・ジェッツのオーナー、ウディ・ジョンソン氏に43%の株式を売却。しかし、UEFAはブラインドトラスト(運用や管理を第三者に託すことで一時的に経営への影響力がない状態になる)のデッドラインだった3月1日時点での規約違反を重視し、CASも今回、これを支持した格好である。
 
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