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海外サッカー

「例外を認める規定は存在しない」パレスのEL出場の訴えをCASが棄却… 「ECLであれば優勝のチャンスがある」との英報道も

THE DIGEST編集部

2025.08.13

 スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「今夏以前、複数クラブ保有の規則違反によって欧州カップ戦から除外されたクラブは存在しなかった。しかしパレスは、遵守期限を従来の6月3日から3月1日に前倒しするという、より厳格な規則の適用の影響を受けた3番目のクラブとなった」と報じ、アイルランドのドロヘダ・ユナイテッド(代わりにデンマークのシルケボリIFがECLに出場)、スロバキアの1904ドゥナイスカー・ストレダ(ハンガリーのジェールETO)のケースも紹介した。
 
 一方、英国の日刊紙『The Guardian』は、「パレスのファンの多くは、テクスター氏に怒りを向けているが、ノッティンガムのオーナーであるエバンゲロス・マリナキス氏を非難する声もある。FA杯決勝から数週間後、ノッティンガムはUEFAに対し、パレスが規則に違反している可能性があるとの懸念を表明していた。そして彼らは今、パレスのEL出場枠を引き継ぐ見込みだ。先月、パレスのスティーブ・パリッシュ会長は、プレミアリーグのライバルが今回の処分決定に関与した可能性を示唆していた」と報じている。

 いずれにせよ、「ルールはルール」という大前提によってEL出場を阻まれることになったパレスだが、同メディアは「ECLはELよりリーグステージの試合数が2試合少ないため、収入減は最大で2000万ポンド(約40億円)に上ると見られている。それでも、過去4大会でイングランド勢が2度優勝しているこのコンペティションであれば、優勝のチャンスがあるとオリバー・グラスナー監督は考えている」とも綴っている。

 なお、パリッシュ会長はウェンブリーでコミュニティシールドを制した後、裁定が不利な結果となった場合について訊かれ、「望んだ結果が得られなければ、その後に採れる手段があるかどうかを探ることになるだろう」と応えていた。複数メディアによれば、クラブは損害賠償を欧州裁判所に求める可能性があるという。

 ECLではすでにパレスはプレーオフラウンドから出場することが決定しており、ミッティラン(デンマーク)とフレドリクスタFK(ノルウェー)の敗者と対戦(8月21、28日予定)。これに勝てば、リーグフェーズに駒を進めることになる。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】コミュニティシールドはパレスがPK戦でリバプールを下し戴冠!
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