2025-26シーズンのラ・リーガが開幕し、現地時間8月16日には久保建英が所属するレアル・ソシエダがバレンシアと対戦、1-1で引き分けている。
敵地メスタージャに乗り込んだバスクのチームは、57分に自陣でのパスの乱れからボールを失い、ディエゴ・ロペスのダイレクトボレー弾で失点。ビハインドを負ってしまったが、その3分後にブライス・メンデスのパスを中央で受けた久保が、ペナルティーエリア手前でシュートコースを見つけて左足を振り抜き、チームの今季ファーストゴールを決めた。
アウェーゲームで勝点1をソシエダにもたらした久保。2シーズンぶりに開幕戦での得点を記録した彼は、80分にゴンサロ・ゲデスと交代するまでにボールタッチ31回、シュート2本(枠内1回)、パス18回(成功13回)、チャンスメイク1回、ドリブル3回(1回)、ボールロスト1回、ボール奪取1回、地上デュエル7回(勝利3回)、被ファウル2回というスタッツを記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。
チームとしてあまり多くのチャンスが創れない中で貴重なゴールを挙げ、早くも結果を残した背番号14に対し、クラブは公式サイトで「素晴らしい左足のシュート」と賛辞を贈り、次のようにそのプレーを伝えた。
「タケがホームチームのゴールを打ち消す同点弾を決め、セルヒオ・フランシスコのチームに貴重な勝点をもたらした」
初陣での黒星を免れたフランシスコ監督は、「後半に喫した失点は、我々に重くのしかかった。それまで、我々がバレンシアより劣っていたわけではなかったからだ。しかしチームは同点ゴールを奪いにいくという意思を示し、そこでタケが決めてくれた。彼にとっては、自信を得る上で非常に良いものになったことだろう」とコメントしている(マドリードのスポーツ紙『MARCA』より)。
現地メディアの報道では、『MARCA』紙は、「左足でGKフレン・アギレサバラの手が届かないシュートを決める素晴らしいゴールで、ソシエダに勝点1をもたらした」と報じ、一方の『as』紙は「この日本人選手は、ラ・レアルにおいて依然として決定的な存在であり続けている。実際、ラ・リーガにおいて久保が得点した試合で、ギプスコアのチームは一度も敗れていない(19勝2分け)」と称賛した。
『as』紙はまた、「久保がバレンシアの夢のような開幕戦を阻む」と見出しを打った記事で、「カルロス・コルベラン監督率いるホームチームは、最も難しい部分(先制ゴール)をやり遂げた直後に勝利を逃した。ロペスが持ち味を発揮したゴールを決めたものの、その数分後に久保を止められなかったのだ」と綴り、3点満点の採点では多くのチームメイト同様に最高タイの「2」を与えている。
さらに個別評価の記事では、「ラ・レアルの今季最初の得点者として、彼の名が刻まれることになった。全体のプレー内容自体は良くなかったが、今季はより多くのゴールとアシストが期待される中で、その最初の1点目が早くもペナルティーエリア外からの鋭いシュートで生まれた。守備ではもっと貢献する必要があるが、たとえベストの出来ではない日においても、依然として決定的な存在であり続けている」とポジティブに評した。
続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「ブライスからボールを受けると、久保はペナルティーアーク付近において、トラップで身体の向きを整えて、そのまま左足を一閃。シュートはゴールネットに突き刺さった。マンマ・ミーア、なんというゴラッソだ!」と得点場面を報じ、個別評価でも「致命的な一撃」とゴールを表現。さらに続けて「エリア正面からの正確なシュートは、アギレサバラの目前でワンバウンドし、この守護神は阻止しようとするも何もできず、ボールはネットの奥へと吸い込まれた」と評している。
ソシエダの地元メディアでは、日刊紙『noticias de Gipuzkoa』が10点満点の採点でチーム最高タイの「7」を久保に与えて「マン・オブ・ザ・マッチ」に選定。寸評では「今回は特に前半、プレーに絡むのに苦労する場面が多く、唯一のチャンスはボールを持ちすぎたプレーから生まれている」と指摘しながらも、以下のようにその有能さを強調した。
「日本人選手は依然としてラ・レアルのベストプレーヤーだ。(中略)後半は昨季よりもよりセンターに移動する動きを見せ、ブライスからの素晴らしいパスを受け、鋭いシュートで同点ゴールを決めた。その後には、オリ・オスカルソンにわずかに届かなかったクロスで2点目を狙う場面もあった。指揮官は、久保が明らかに最も危険な存在となっていたタイミングで交代させた」
また同メディアは、「ラ・レアルはメスタージャで貴重な勝点1を手にしてシーズンをスタートした。このクラブの新たなプロジェクトに対しては、灼熱の暑さと、チームの陣容がまだ固まっていないこともあり、まだ最終的な結論を下すことはできない。現時点での収穫は勝点1、そして久保のゴール。それだけでも決して小さなことではない。もしこの日本人選手が勢いに乗るなら、その時こそ全てが可能になるだろう……」と、今後に期待を寄せている。
そしてサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「ラ・レアルの攻撃の“灯台”。同点に追いつく見事なゴールを決め、攻撃面で最も相手のバランスを崩した選手だった。そのシュート力は、依然として決定的な武器である」と日本代表アタッカーを絶賛。採点は単独最高となる「8」を付与した。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】久保建英が開幕戦で鮮烈ゴラッソ!
【記事】「パリの心を掴んだ」「ドンナルンマがいれば…」スーパー杯でセーブミス&PK阻止のパリSG新GKに各国メディアから議論百出
敵地メスタージャに乗り込んだバスクのチームは、57分に自陣でのパスの乱れからボールを失い、ディエゴ・ロペスのダイレクトボレー弾で失点。ビハインドを負ってしまったが、その3分後にブライス・メンデスのパスを中央で受けた久保が、ペナルティーエリア手前でシュートコースを見つけて左足を振り抜き、チームの今季ファーストゴールを決めた。
アウェーゲームで勝点1をソシエダにもたらした久保。2シーズンぶりに開幕戦での得点を記録した彼は、80分にゴンサロ・ゲデスと交代するまでにボールタッチ31回、シュート2本(枠内1回)、パス18回(成功13回)、チャンスメイク1回、ドリブル3回(1回)、ボールロスト1回、ボール奪取1回、地上デュエル7回(勝利3回)、被ファウル2回というスタッツを記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。
チームとしてあまり多くのチャンスが創れない中で貴重なゴールを挙げ、早くも結果を残した背番号14に対し、クラブは公式サイトで「素晴らしい左足のシュート」と賛辞を贈り、次のようにそのプレーを伝えた。
「タケがホームチームのゴールを打ち消す同点弾を決め、セルヒオ・フランシスコのチームに貴重な勝点をもたらした」
初陣での黒星を免れたフランシスコ監督は、「後半に喫した失点は、我々に重くのしかかった。それまで、我々がバレンシアより劣っていたわけではなかったからだ。しかしチームは同点ゴールを奪いにいくという意思を示し、そこでタケが決めてくれた。彼にとっては、自信を得る上で非常に良いものになったことだろう」とコメントしている(マドリードのスポーツ紙『MARCA』より)。
現地メディアの報道では、『MARCA』紙は、「左足でGKフレン・アギレサバラの手が届かないシュートを決める素晴らしいゴールで、ソシエダに勝点1をもたらした」と報じ、一方の『as』紙は「この日本人選手は、ラ・レアルにおいて依然として決定的な存在であり続けている。実際、ラ・リーガにおいて久保が得点した試合で、ギプスコアのチームは一度も敗れていない(19勝2分け)」と称賛した。
『as』紙はまた、「久保がバレンシアの夢のような開幕戦を阻む」と見出しを打った記事で、「カルロス・コルベラン監督率いるホームチームは、最も難しい部分(先制ゴール)をやり遂げた直後に勝利を逃した。ロペスが持ち味を発揮したゴールを決めたものの、その数分後に久保を止められなかったのだ」と綴り、3点満点の採点では多くのチームメイト同様に最高タイの「2」を与えている。
さらに個別評価の記事では、「ラ・レアルの今季最初の得点者として、彼の名が刻まれることになった。全体のプレー内容自体は良くなかったが、今季はより多くのゴールとアシストが期待される中で、その最初の1点目が早くもペナルティーエリア外からの鋭いシュートで生まれた。守備ではもっと貢献する必要があるが、たとえベストの出来ではない日においても、依然として決定的な存在であり続けている」とポジティブに評した。
続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「ブライスからボールを受けると、久保はペナルティーアーク付近において、トラップで身体の向きを整えて、そのまま左足を一閃。シュートはゴールネットに突き刺さった。マンマ・ミーア、なんというゴラッソだ!」と得点場面を報じ、個別評価でも「致命的な一撃」とゴールを表現。さらに続けて「エリア正面からの正確なシュートは、アギレサバラの目前でワンバウンドし、この守護神は阻止しようとするも何もできず、ボールはネットの奥へと吸い込まれた」と評している。
ソシエダの地元メディアでは、日刊紙『noticias de Gipuzkoa』が10点満点の採点でチーム最高タイの「7」を久保に与えて「マン・オブ・ザ・マッチ」に選定。寸評では「今回は特に前半、プレーに絡むのに苦労する場面が多く、唯一のチャンスはボールを持ちすぎたプレーから生まれている」と指摘しながらも、以下のようにその有能さを強調した。
「日本人選手は依然としてラ・レアルのベストプレーヤーだ。(中略)後半は昨季よりもよりセンターに移動する動きを見せ、ブライスからの素晴らしいパスを受け、鋭いシュートで同点ゴールを決めた。その後には、オリ・オスカルソンにわずかに届かなかったクロスで2点目を狙う場面もあった。指揮官は、久保が明らかに最も危険な存在となっていたタイミングで交代させた」
また同メディアは、「ラ・レアルはメスタージャで貴重な勝点1を手にしてシーズンをスタートした。このクラブの新たなプロジェクトに対しては、灼熱の暑さと、チームの陣容がまだ固まっていないこともあり、まだ最終的な結論を下すことはできない。現時点での収穫は勝点1、そして久保のゴール。それだけでも決して小さなことではない。もしこの日本人選手が勢いに乗るなら、その時こそ全てが可能になるだろう……」と、今後に期待を寄せている。
そしてサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「ラ・レアルの攻撃の“灯台”。同点に追いつく見事なゴールを決め、攻撃面で最も相手のバランスを崩した選手だった。そのシュート力は、依然として決定的な武器である」と日本代表アタッカーを絶賛。採点は単独最高となる「8」を付与した。
構成●THE DIGEST編集部
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