バルセロナは現地時間8月10日、オフシーズン恒例の「ガンペール杯」でイタリアのコモに5-0の大勝を飾り、新シーズンに向けて最高の形で準備を終えている。
クラブの練習場内にある「エスタディ・ヨハン・クライフ」で行なわれた一戦、バルサはテクニック、パスワーク、連係でコモを押し込み、21分、35分にフェルミン・ロペス、37分にラフィーニャ、42分にラミン・ヤマルと前半だけで4ゴールを奪い、後半も開始4分でヤマルが1点を追加。余裕を持って、バルサOBのセスク・ファブレガス率いるコモの反撃を退けた。
47回目の同カップ優勝に大きく貢献し、MVPにも選定されたフェルミンは試合後、「チーム全員が素晴らしい試合をしたし、この結果は今後にとってプラスになる。ハードワークは絶対に譲れないもので、昨季もそれをやって上手くいった。今季もこのまま続けていきたい」と語っている(バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』より)。
ハンジ・フリック監督も、「ボールを持ったときのプレーやチャンスの創り方には非常に満足している。守備では、相手のボール保持者へのプレッシャーなど、改善すべき点はあるが、全体的には非常に満足できる内容だった。(新加入選手については)ジョアン・ガルシア、マーカス・ラッシュフォード、ルーニー・バルドグジの3人によって、チームのクオリティーはさらに高まった」とポジティブに振り返った。
この大勝劇を受け、『MUNDO DEPORTIVO』紙は「背番号10を背負って存在感を示すヤマルの好調ぶりと、スタメンに名乗りを上げたフェルミンの活躍が特に評価できる。また、新加入選手の好パフォーマンスも加わり、チーム全体に楽観的な雰囲気が漂っている。選手登録面での不透明さやロベルト・レバンドフスキの負傷(左大腿二頭筋に違和感)といった課題はあるものの、堅実な基盤、高い位置からのプレッシング、そして攻撃での決定力を武器に、全タイトル獲得を狙える可能性を示している」と、新シーズンへの期待を膨らませている。
バルサのプレシーズンでの好調ぶりは、マドリードのスポーツ紙『MARCA』からも高く評価されている。「このバルサは脅威だ」と題した記事で、「バルサはアジア遠征の試合で楽々と勝利を収めた。対戦相手は決して強豪ではなく、結果は当然とも言えるものだった。しかし、この日曜日は違った。コモはしっかりとした戦力を持つチームだが、それでもこのバルサは恐ろしい存在だった」と綴り、以下のように続けた。
「来週末のリーガ開幕を前に、チーム状態は絶好調。得点力は昨季同様に健在で、守備では精度の高いオフサイドトラップを巧みに使い続けている。バルサは開幕のマジョルカ戦に向け、絶好のコンディションで臨む。選手たちはこの1か月間、しっかりと一緒にトレーニングを積んでおり、それがピッチ上に表われている。コモ相手に見せた圧倒的な力の差は、まさに『侮辱的』とも言えるほどだった」
一方、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、「バルサがリーガ開幕に向けて明確なメッセージを送った。フリック監督率いるチームは、60回目のガンペール杯でコモを圧倒した」と報じ、また「セスク監督のチームは、相手の圧倒的な力に屈し、コッパ・イタリア開幕戦(スッドティロル戦)を数日後に控える中で、この夏初の黒星を喫した」とコモの視点でもレポートを綴っている。
ちなみにセスク、そして一昨季までバルサ一筋のキャリアを送ってきたセルジ・ロベルトが古巣バルサと対峙した点に注目した同メディアは、大改革を進めているコモについて「2005年5月、リオネル・メッシがユベントス相手にガンペール杯デビューを飾った頃、コモはセリエC2(4部相当)残留を争っていた。それが今夜、昨季のリーガ王者で、チャンピオンズリーグ準決勝進出チームでもあるバルサと、クラブ史上初めて“公式戦”で対戦した」と感慨深げに伝えた。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】バルサがコモに5発大勝! ガンペール杯ハイライト
クラブの練習場内にある「エスタディ・ヨハン・クライフ」で行なわれた一戦、バルサはテクニック、パスワーク、連係でコモを押し込み、21分、35分にフェルミン・ロペス、37分にラフィーニャ、42分にラミン・ヤマルと前半だけで4ゴールを奪い、後半も開始4分でヤマルが1点を追加。余裕を持って、バルサOBのセスク・ファブレガス率いるコモの反撃を退けた。
47回目の同カップ優勝に大きく貢献し、MVPにも選定されたフェルミンは試合後、「チーム全員が素晴らしい試合をしたし、この結果は今後にとってプラスになる。ハードワークは絶対に譲れないもので、昨季もそれをやって上手くいった。今季もこのまま続けていきたい」と語っている(バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』より)。
ハンジ・フリック監督も、「ボールを持ったときのプレーやチャンスの創り方には非常に満足している。守備では、相手のボール保持者へのプレッシャーなど、改善すべき点はあるが、全体的には非常に満足できる内容だった。(新加入選手については)ジョアン・ガルシア、マーカス・ラッシュフォード、ルーニー・バルドグジの3人によって、チームのクオリティーはさらに高まった」とポジティブに振り返った。
この大勝劇を受け、『MUNDO DEPORTIVO』紙は「背番号10を背負って存在感を示すヤマルの好調ぶりと、スタメンに名乗りを上げたフェルミンの活躍が特に評価できる。また、新加入選手の好パフォーマンスも加わり、チーム全体に楽観的な雰囲気が漂っている。選手登録面での不透明さやロベルト・レバンドフスキの負傷(左大腿二頭筋に違和感)といった課題はあるものの、堅実な基盤、高い位置からのプレッシング、そして攻撃での決定力を武器に、全タイトル獲得を狙える可能性を示している」と、新シーズンへの期待を膨らませている。
バルサのプレシーズンでの好調ぶりは、マドリードのスポーツ紙『MARCA』からも高く評価されている。「このバルサは脅威だ」と題した記事で、「バルサはアジア遠征の試合で楽々と勝利を収めた。対戦相手は決して強豪ではなく、結果は当然とも言えるものだった。しかし、この日曜日は違った。コモはしっかりとした戦力を持つチームだが、それでもこのバルサは恐ろしい存在だった」と綴り、以下のように続けた。
「来週末のリーガ開幕を前に、チーム状態は絶好調。得点力は昨季同様に健在で、守備では精度の高いオフサイドトラップを巧みに使い続けている。バルサは開幕のマジョルカ戦に向け、絶好のコンディションで臨む。選手たちはこの1か月間、しっかりと一緒にトレーニングを積んでおり、それがピッチ上に表われている。コモ相手に見せた圧倒的な力の差は、まさに『侮辱的』とも言えるほどだった」
一方、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、「バルサがリーガ開幕に向けて明確なメッセージを送った。フリック監督率いるチームは、60回目のガンペール杯でコモを圧倒した」と報じ、また「セスク監督のチームは、相手の圧倒的な力に屈し、コッパ・イタリア開幕戦(スッドティロル戦)を数日後に控える中で、この夏初の黒星を喫した」とコモの視点でもレポートを綴っている。
ちなみにセスク、そして一昨季までバルサ一筋のキャリアを送ってきたセルジ・ロベルトが古巣バルサと対峙した点に注目した同メディアは、大改革を進めているコモについて「2005年5月、リオネル・メッシがユベントス相手にガンペール杯デビューを飾った頃、コモはセリエC2(4部相当)残留を争っていた。それが今夜、昨季のリーガ王者で、チャンピオンズリーグ準決勝進出チームでもあるバルサと、クラブ史上初めて“公式戦”で対戦した」と感慨深げに伝えた。
構成●THE DIGEST編集部
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