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「まるでスパイクに磁石が…」 堂安律、新天地初戦での技巧的な2ゴールで現地メディアから賛辞の嵐!「右SBとの連係も見応えがあった」

THE DIGEST編集部

2025.08.19

フランクフルト移籍後初となる公式戦で2ゴールを挙げた堂安。(C)Getty Images

 現地時間8月16日に行なわれたDFBポカール1回戦で、フランクフルトはオーバーリーガ(5部リーグ)のFVエンガース07を5-0で下して次ラウンド(10月開催予定)に駒を進めている。

 今季最初の公式戦、44分にジャン=マテオ・バホヤのゴールで先制点を奪ったアウェーチームのフランクフルトは、その1分後に加点。タイミング良くゴール前に飛び出して、ジャン・ウズンの左からのクロスを右足でトラップし、すかさず左足でゴールに流し込んだのは堂安律だった。今夏にフライブルクから加入した日本人MFにとって、この試合は新天地での初の実戦でもあった。

 堂安はさらに54分、ペナルティーエリア内でボールを受けると、左足で華麗にコントロールされたシュートをゴール左隅に決め、チームの3点目をゲット。また、他にもいくつかの決定機に絡んだアタッカーは、チーム最多の7本のシュートを放つなど、多くの見せ場を創った。
 
 データ専門サイト『FOTMOB』によれば、80分に交代でベンチに退くまで、ボールタッチは84回でパスは49本(成功44本)、チャンスメイク2回、ドリブル5回(成功4回※最多)、ボールロスト1回、タックル2回(成功2回)、ボール奪取6回、地上デュエル12回(勝利9回※最多)、被ファウル3回(※最多)というスタッツを記録しており、攻守で奮闘ぶりが窺える。

 新天地のデビュー戦で「マン・オブ・ザ・マッチ」に選定される好スタートを切った背番号20の2ゴールについて、クラブは公式サイトで「堂安は浮き球のパスを高度な技術でトラップすると、至近距離から落ち着いてシュートを決め、アイントラハトでの公式戦初ゴールを記録」、「自身の2点目は狭いスペースでの器用な身のこなしによって十分な余裕を作り出し、ボールを巧みにファーポストへ流し込んだ。これで試合はほぼ決定づけられた」と伝えている。

 ディノ・トップメラー監督は、「我々はリツのプレーのレベルをよく知っている」と、27歳の攻撃的MFを称賛。「相手がブロックを組んで深く守ってきても、彼には狭いエリアを打開できる技術がある。2点目の直前の動き出しは素晴らしかったし、1点目のファーストタッチも非常に華麗だった」と評した。
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