現地時間８月19日に行なわれたラ・リーガ開幕戦で、レアル・マドリーはオサスナを１-０で下して白星スタート。51分にPKからチームの決勝点を奪ったのは、今季から背番号10を与えられたエースのキリアン・エムバペだった。

　加入１年目の昨季は、最終的にリーガ得点王、欧州ゴールデンシューも受賞したものの、序盤は低調でリーガでの初ゴールを挙げるには４節まで待たなければならなかった。今季はチームのファーストスコアラーとなり、しかも、自らペナルティーエリア右でマーカーを振り切ろうとした際にファウルを受けて獲得したPKであり（判定は物議を醸すこととなったが……）、重要な仕事を果たしたと言えよう。
  　彼は試合後、「ホームゲームを勝利で飾ってシーズンをスタートすることは、我々にとって重要なことだった。難しい試合になることは分かっていたし、オサスナには明確なプランがあった。前半はスペースがなかったが、後半に入って早めにゴールできて、さらにチャンスも増え、試合をコントロールできた。２点目が取れることを期待したが、それは叶わなかった。しかし勝利に満足しているし、これからさらに多くのゴールを目指したい」とのコメントを残している（マドリードのスポーツ紙『MARCA』より）。

　また彼は10番を背負うことについて、「９番もそうだったが、ここでは大事な番号だ。しかし一番大事なのは、サンチャゴ・ベルナベウでマドリーの一員としてプレーすることだ」と語り、「暑いけど、ファンの前に戻ってこられて本当に良かった。我々はいつも、スタジアムや自宅で応援してくれているマドリディスタのために、ピッチ上で良いプレーをしたいと思っている」と胸の内を明かした。

『MARCA』紙は、エムバペのあるプレーに注目。「開幕戦を終えて、彼はリーガのドリブル成功数ランキングの首位に立っている。12回の仕掛けのうち、成功は８回。攻撃エリア全域で止められない存在となり、パスでも47本中42本を成功させた。これは非常に高い成功率である。同じく８回のドリブル成功を記録したのはニコ・ウィリアムズ（アスレティック・ビルバオ）だが、彼は14回試みてようやく同じ数字に達した。さらにその後ろには、10回の仕掛けで６回の成功を収めたラミン・ヤマル（バルセロナ）が続く」と報じている。