現地時間８月23日に行なわれた2025-26シーズンのセリエA第１節で、ミランは昇格組のクレモネーゼに１-２で敗れている。

　昨季セリエAで８位に終わり、欧州カップ戦出場権すら獲得できずに終わった「ロッソネーロ」は、巻き返しを誓って開幕戦に臨んだ。しかし、28分にフェデリコ・バスキロットのヘッド弾を浴びて失点。前半終了間際には新加入ペルビス・エストゥピニャンのクロスをストラヒニャ・パブロビッチが頭で合わせて追いついたものの、61分にフェデリコ・ボナッツォーリのアクロバティックなバイシクルで勝ち越され、最後までビハインドを挽回できずに黒星発進となった。

　本拠地サン・シーロでの一戦、ミランはボールポゼッションで64％を記録し、シュート数はアウェーチームの６倍となる24本、枠内シュートも２倍の６本を放ったにもかかわらず、ゴール期待値0.20のクレモネーゼに２点を奪われた（ミランのゴール期待値は1.88）。ミランにとってホームゲームにおけるこのカードでの敗北は、１世紀ぶりだと、クラブの専門メディア『Milan News.it』は伝えている。
  「クレモネーゼがミランの本拠地で勝利するのは100年ぶりのことだ。1925年10月４日以来で、当時のスコアは１-４だった。まだセリエAが創設される前であり、サン・シーロも建設中だった（完成は1926年９月）。両チームは通算で30回対戦し、ミランが17勝、クレモネーゼが７勝、引き分けが６回となっている。ミランのホームゲームに限れば、10勝２分け３敗とその差はさらに明確で、最後に対戦した２年前のサン・シーロ決戦は１-１に終わっていた」

　イタリアのスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』は、「サン・シーロでは、『スッド（ミラン側のスタンド）』のストライキのため、前半はアウェー・サポーターの声だけが響いていた。ミランのサポーターはパブロビッチの同点弾とルカ・モドリッチのプレーに気を良くし、後半開始直後に少しは歌声を発したものの、それ以降は沈黙……。最後はアウェー席だけが歌い、サン・シーロ全体はブーイングに包まれた」と、ミラニスタの様子を報じた。