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海外サッカー

バルサファンの叫び「ありえない!」が示す特別な絆…マルク・カサド移籍騒動、フリック監督の残留宣言でひとまず収束へ!

下村正幸

2025.08.27

今夏のバルサ残留が決まったカサド。(C)Getty Images

今夏のバルサ残留が決まったカサド。(C)Getty Images

 先週、一度は沈静化していたバルセロナのMFマルク・カサドの移籍報道が再び熱を帯びた。『EL PAIS』紙は、クラブが「高額の移籍金を取るか、人気選手を残すか」、そして選手サイドは「約4倍の年俸か、愛するクラブでプレーする喜びか」を天秤にかけていると報じ、双方のジレンマを浮き彫りにした。

 昨季の前半戦に大ブレイクを果たしたカサドは、市場価値を一気に高めた。しかし、今季は中盤の定位置争いが激化し出場機会が減少。価値の下落が懸念され、フロントは選手登録問題の解決策として、3000万ユーロ(約52億円)という具体的な売却額を設定していたと伝えられる。

 そしてこの騒動の扉を閉めたのは、ハンジ・フリック監督だった。会見で「カサドは残る。本人も私も移籍を望んでいない」と断言し、憶測を封じたのだ。
 
 今回の騒動で際立ったのは、カサドがどれほどファンから愛されているかという事実だ。売却の噂が出た当時、SNS上には「ありえない!」と残留を願う声が相次いだ。カサドの人気を決定的にしたエピソードがある。昨季のリーグ優勝直後の出来事だ。カタルーニャ広場近くの“聖地”カナレタスの泉に、カサドは自ら駆け付けてファンと喜びを分かち合ったのだ。『SPORT』紙のヘルマン・ボナ記者は「彼ほどファンと同じ立場に立てる選手はいない。仲間の一人として祝福の場に現われた姿は、サポーターの心に強く刻まれた」と語る。

 ボナ記者はさらに、「バルサは選手登録で苦しんでいるが、必要性だけではファンの感情を犠牲にできない。クラブはソシオだけでなく、世界中のバルサファンのものでもある」と強調。「カサドの存在は、経済合理性だけでは測れないクラブの“魂”と結び付いている」という。

 近年、スター選手がファンから遠い存在になりつつある中で、カサドは身近さを感じさせる希少な選手である。もちろん、出場機会を得られなければ冬に移籍話が再燃する可能性はあるが、それは「挑戦の末の選択」だ。彼には昨季のように、一気に序列を覆すチャンスも残されている。ファンの思いを背に、カサドは厳しい競争に挑み続ける。

文●下村正幸

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