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海外サッカー

5億ユーロを超えるリバプールの歴史的な大型補強!「なぜこんなに投資できたのか?」伊紙が解説「プレミアリーグの厳格な財務規制にも…」

THE DIGEST編集部

2025.09.03

今夏にリバプールに加入した(左から)エキティケ、フリンポン、イサク、ヴィルツ、ケルケズ、レオーニ。(C)Getty Images

今夏にリバプールに加入した(左から)エキティケ、フリンポン、イサク、ヴィルツ、ケルケズ、レオーニ。(C)Getty Images

 今夏の移籍マーケットで猛威を振るったのが、プレミアリーグの王者リバプールだ。

 6月20日にレバークーゼンから移籍金リーグ最高額を更新する1億2500万ユーロ(約216億円)でドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツを獲得すると、最終日にはニューカッスルのスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクを1億4400万ユーロ(約248億円)で補強。同一の移籍期間でさらにリーグ移籍金レコードを叩き出した。

 ほかにも9500万ユーロ(約164億円)でFWユーゴ・エキティケ(前フランクフルト)、4690万ユーロ(約81億円)でDFミロシュ・ケルケズ(前ボーンマス)、4000万ユーロ(約69億円)でDFジェレミー・フリンポン(前レバークーゼン)、3100万ユーロ(約53億円)でDFジョバンニ・レオーニ(前パルマ)、178万ユーロ(約3億円)でGKアルミン・ペシ(前プスカシュ・アカデミア)を購入。さらに昨夏に3000万ユーロ(約51億円)で獲得し、そのままバレンシアに貸し出していたGKジョルジ・ママルダシュビリの今夏の加入も含めれば、今シーズンのチームに総額5億ユーロ(約864億円)以上を費やしたことになる。

 欧州主要リーグの今夏の移籍マーケットが閉じた後、伊紙『Gazzetta dello Sport』は、「なぜリバプールは5億ユーロ以上もの金額を投じることができたのか」と題した記事を掲載。「歴史的な大型補強。なぜこんなに投資できたのか? 答えはこうだ」と続けた。
 
「長年にわたり財務管理がしっかりしており、プレミアリーグの厳格な財務規制にも、大きな余裕を持って対応できる。(ルイス・ディアスやダルウィン・ヌニェス、ジャレル・クアンサー、ベン・ドーク、クィービーン・ケレハー、トレント・アレクサンダー=アーノルドらの)売却で2億1950万ユーロ(約380億円)の利益を得ており、アストン・ビラに買取義務付きレンタルで移籍したハービー・エリオットの4000万ユーロも見込まれる」

「さらに、昨シーズンのプレミアリーグの優勝賞金とチャンピオンズリーグの賞金が計2億9600万ユーロ(約512億円)あり、8月から始まったアディダスとのサプライヤー契約が年間7000万ユーロ(約121億円)、満員のアンフィールド1試合あたり600万ユーロ(約10億円)の収入があり、放映権料は2億5000万ユーロ(約432億円)を超え、マーチャンダイジングなどで年間1億ユーロ(約173億円)以上を稼いでいる。このような背景によってクラブは金庫を圧迫することなく、5億ユーロ以上の金額を移籍市場に投資できるのだ」

 豊かな財政を基に獲得したヴィルツは22歳、イサクは25歳、エキティケが23歳で、フリンポンが24歳、ケルケズが21歳、レオーニが18歳と若い選手がほとんど。33歳のモハメド・サラー、34歳のフィルジル・ファン・ダイク、32歳のアリソンといったベテラン勢も健在の王者リバプールが、プレミアリーグで圧倒的な主役を演じるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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