昨季のプレミアリーグ王者であるリバプールは、現地時間10月19日に行なわれたリーグ第8節でマンチェスター・ユナイテッドに1-2の敗北を喫し、2014年以来の公式戦4連敗を喫した。
今夏に総額4億5000万ポンド(約896億円)を費やして大型補強を敢行。国内連覇はもちろん、チャンピオンズリーグ優勝も期待されている「レッズ」の躓きについては、幾つもの原因が考えられている。
スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、まず「7人の新戦力を獲得し、同時に7人が退団という今夏に起きたチームの大規模な入れ替えに加え、7月に交通事故で亡くなったディオゴ・ジョッタの悲劇的な喪失も重なり、チーム全体の機能が乱されている」と指摘した他、守備面の脆弱さにも焦点を当てている。
「左SBはアルネ・スロット監督にとって頭痛の種であり、4000万ポンド(約80億円)で獲得したミロシュ・ケルケズは、アンディ・ロバートソンの長期的な後継者として期待されたが、その評価を正当化できていない。また、マンU戦ではCBのフィルジル・ファン・ダイクとイブラヒマ・コナテの不安定なプレーが露呈し、改めてクリスタル・パレスのマーク・グエイを獲り逃した痛みを実感させた」
攻撃でも、1億ポンド(約199億円)でレバークーゼンから獲得したフロリアン・ヴィルツがいまだにゴールもアシストも記録できておらず、彼をどうすれば最大限に活かせるのかという大きな課題にも指揮官は頭を悩ませている。また『ESPN』は、「チームで最も知名度の高い選手であるモハメド・サラーと、クラブ史上最高額となる1億2500万ポンド(約249億円)の新戦力アレクサンデル・イサクが、どちらもスタメンに相応しいパフォーマンスを見せていない」件を、さらに大きな課題に挙げる。
サラーの成績はここまで公式戦11試合で3ゴール・3アシスト、イサクはさらに少ない1ゴール・1アシストに止まっている。今夏、FWにはフランクフルトからウーゴ・エキティケも加入したが、こちらは出場機会が限られる中で5ゴール・1アシストを記録し、数字だけでなく、運動量においても、ニューカッスルから加入したスウェーデン代表ストライカーをはるかに上回る。サラーは守備面での貢献の低さにより、右SBが孤立する状況を生み出し、結果的に守備面の問題にも繋がってしまっている。
これについては、「元々サラーは守備への献身で知られる選手ではない。彼の真価は、何もない状況から試合を決める得点力にあり、その守備面の弱点は、これまでダルウィン・ヌニェス(→アル・ヒラル)、ルイス・ディアス(→バイエルン)、ジョッタといった選手たちのエネルギーと執念によって補われてきた」と『ESPN』は指摘する。
「彼ら3人を失った今、昨季のように前線でハードワークを見せているのはコディ・ガクポだけだ。そのため、サラーとイサクの守備面での献身不足が、得点不足と並んで、リバプールの大きな問題となっている。もし彼らが期待された得点ペースを維持していれば、スプリントではなくジョギングで戻るような姿勢も、さほど問題視されないだろう。しかし、得点力とハードワークの両方を欠いている現状で、彼らは指揮官にとって繰り返し頭を悩ませる存在となっている」
同メディアは、「スロット監督は、2人を使い続けて調子を取り戻させようとしているが、理由はどうあれ、現状では彼らの起用がチームに悪影響を与えている。特に、その結果として好調なエキティケがベンチを温めざるを得ない状況は問題だ」として、「どちらか、あるいは両方を外す采配こそが、いまチームに"必要な衝撃"を与えるきっかけになるのかもしれない」と主張している。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】リバプール、ホームでユナイテッドに惜敗…8節ハイライト
今夏に総額4億5000万ポンド(約896億円)を費やして大型補強を敢行。国内連覇はもちろん、チャンピオンズリーグ優勝も期待されている「レッズ」の躓きについては、幾つもの原因が考えられている。
スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、まず「7人の新戦力を獲得し、同時に7人が退団という今夏に起きたチームの大規模な入れ替えに加え、7月に交通事故で亡くなったディオゴ・ジョッタの悲劇的な喪失も重なり、チーム全体の機能が乱されている」と指摘した他、守備面の脆弱さにも焦点を当てている。
「左SBはアルネ・スロット監督にとって頭痛の種であり、4000万ポンド(約80億円)で獲得したミロシュ・ケルケズは、アンディ・ロバートソンの長期的な後継者として期待されたが、その評価を正当化できていない。また、マンU戦ではCBのフィルジル・ファン・ダイクとイブラヒマ・コナテの不安定なプレーが露呈し、改めてクリスタル・パレスのマーク・グエイを獲り逃した痛みを実感させた」
攻撃でも、1億ポンド(約199億円)でレバークーゼンから獲得したフロリアン・ヴィルツがいまだにゴールもアシストも記録できておらず、彼をどうすれば最大限に活かせるのかという大きな課題にも指揮官は頭を悩ませている。また『ESPN』は、「チームで最も知名度の高い選手であるモハメド・サラーと、クラブ史上最高額となる1億2500万ポンド(約249億円)の新戦力アレクサンデル・イサクが、どちらもスタメンに相応しいパフォーマンスを見せていない」件を、さらに大きな課題に挙げる。
サラーの成績はここまで公式戦11試合で3ゴール・3アシスト、イサクはさらに少ない1ゴール・1アシストに止まっている。今夏、FWにはフランクフルトからウーゴ・エキティケも加入したが、こちらは出場機会が限られる中で5ゴール・1アシストを記録し、数字だけでなく、運動量においても、ニューカッスルから加入したスウェーデン代表ストライカーをはるかに上回る。サラーは守備面での貢献の低さにより、右SBが孤立する状況を生み出し、結果的に守備面の問題にも繋がってしまっている。
これについては、「元々サラーは守備への献身で知られる選手ではない。彼の真価は、何もない状況から試合を決める得点力にあり、その守備面の弱点は、これまでダルウィン・ヌニェス(→アル・ヒラル)、ルイス・ディアス(→バイエルン)、ジョッタといった選手たちのエネルギーと執念によって補われてきた」と『ESPN』は指摘する。
「彼ら3人を失った今、昨季のように前線でハードワークを見せているのはコディ・ガクポだけだ。そのため、サラーとイサクの守備面での献身不足が、得点不足と並んで、リバプールの大きな問題となっている。もし彼らが期待された得点ペースを維持していれば、スプリントではなくジョギングで戻るような姿勢も、さほど問題視されないだろう。しかし、得点力とハードワークの両方を欠いている現状で、彼らは指揮官にとって繰り返し頭を悩ませる存在となっている」
同メディアは、「スロット監督は、2人を使い続けて調子を取り戻させようとしているが、理由はどうあれ、現状では彼らの起用がチームに悪影響を与えている。特に、その結果として好調なエキティケがベンチを温めざるを得ない状況は問題だ」として、「どちらか、あるいは両方を外す采配こそが、いまチームに"必要な衝撃"を与えるきっかけになるのかもしれない」と主張している。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】リバプール、ホームでユナイテッドに惜敗…8節ハイライト
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