リバプールは現地時間11月26日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ（CL）のリーグフェーズ第５節でPSVに１-４の大敗を喫し、同コンペティションでは２敗目、今季の公式戦では３連敗、そして通算では９敗目を喫している。

　本拠地でのアンフィールド戦、開始早々に弱点とされるセットプレーでハンドによるPK献上で先制された「レッズ」は、10分後にドミニク・ソボスライがこぼれ球を詰めて追いついたところまでは良かったが、後半は守備陣が踏ん張り切れずに次々とゴールネットを揺らされ、失点は今季最多に達してしまった。
  　マドリードの強豪２チームを下し、フランクフルトには５ゴールを奪って勝利を飾る一方で、ガラタサライの軍門に降り、今回も完敗と、安定しない戦いが続く「レッズ」。90分間で２人しか交代カードを切らなかったアルネ・スロット監督は、「全員にとってショックだと思う」と語り、以下のように続けている（スポーツ専門チャンネル『ESPN』より）。

「選手たちにとっても、ジャーナリストたちにとっても、私にとっても、大きなショックだ。我々の持つクオリティーを見れば、これは全く予想外のことである。自信の欠如？ 前半はそのようなことは感じられなかった。とはいえ、（３日前のノッティンガム戦で）０-３で負けた直後の試合で、すぐ失点してしまえば、状況は厳しくなる。試合終盤、１-３、１-４とされてからは、何人かの選手は精神的に影響を受け始めていたように見えた」

　不振を極めるプレミアリーグ王者の新たな失態を、英国の日刊紙『The Guardian』は「12試合で９敗目を喫し、1953-54シーズンの降格以来となる最悪の連敗。（中略）最後に３点差以上で３連敗したのは、1953年12月以来である」と伝えている。

『ESPN』は、「数か月前には、20回目のリーグ優勝を勝ち取るために全力で戦っていた選手たちが、今では戦う意欲を失ってしまったかのように見える。現在のスロット監督を悩ませる戦術面の課題に加え、チーム内の最も経験豊富な選手たちの精神的崩壊を食い止めることは、ほとんど不可能にも思える」と、リバプールの現状の深刻さを指摘した。