海外サッカー

デビュー戦から2試合連続決勝弾!バイエルンの若き救世主・ザークジーのルーツとは?

遠藤孝輔

2020.02.28

2試合連続でファーストタッチ弾を決めてド派手なデビューを飾ったザークジー。その風貌やプレースタイルから同胞のファン・ホーイドンクと比較される。(C)Getty Images

 ヨシュア・ザークジーは一度ならず二度までも、バイエルンの"救世主"となった。

 まずは16節フライブルク戦。90分、フィリッペ・コウチーニョとの途中交代で自身のブンデスリーガ・デビューを果たすと、ファーストタッチ(右足シュート)で見事にネットを揺らし、チームに貴重な決勝点をもたらしたのだ。

 ブンデスリーガ公式サイトが選出する16節のマン・オブ・ザ・マッチデーに輝いた18歳は、翌節のヴォルフスブルク戦でも大仕事をやってのける。やはりコウチーニョとの交代でピッチに送り込まれた直後の86分、またしてもファーストタッチで値千金の決勝点をマーク。

 昨夏に鳴り物入りで加入したビッグネーム(コウチーニョ)がなかなか本領を発揮できない中、ザークジーはたった2試合、それも計8分の出場でファンのアイドルとなった。

 
 文字通りのセンセーションを巻き起こしたザークジーは、オランダはロッテルダム郊外のスキーダム出身。オロボサというミドルネームから推察できるように、ルーツはナイジェリアにある。

 地元のアマチュアクラブでサッカーを始め、ADOの下部組織に入団したのは12歳の時。このプロクラブで順調に成長を遂げ、15歳で名門フェイエノールトの一員に。オランダU-15代表にも選ばれるようになった。

 この頃には「スピードのある大型ストライカー」として、すでにオランダ国外のスカウトにも知られる存在だった。