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海外サッカー

【夏の移籍を超先取り展望】リバプールはマネとサラーの穴を埋めるウイングの確保が急務に

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020.03.30

リバプールの基本フォーメーション。(C)Getty Images

リバプールの基本フォーメーション。(C)Getty Images

■マネとサラーの穴を埋めるウイングの確保が急務に

 フィルミーノにはバイエルン、サラーにはマドリーが興味を示しているが、世界屈指のトリデンテは余程のことがない限り、今夏も残留が基本線だ。ただ、21年1月にアフリカ選手権が控えているため、シーズン途中にマネとサラーが1か月以上の離脱を強いられるのはほぼ確実。そのため、ウイングの実力者の補強は不可欠で、超人気銘柄のヴェルナーやサンチョなどの逸材獲得に向けて本腰を入れている。

 出場機会が激減しているボスマンプレーヤーのララーナは退団が濃厚。プレミアの複数のクラブが興味を示しており、すでに代理人と接触しているレスターへの移籍が有力視されている。同様に出番を減らしているシャキリとロブレンも魅力的なオファーが届けばクラブ側も移籍を容認する構えだ。

 主力は軒並み残留の予定だが、21年で契約が切れるヴァイナルダムには退団の可能性がある。ここまで延長交渉が進展しておらず、換金可能な今夏に売却する可能性もゼロとは言えない。
 
◆最重要強化ポイント:質の高いターンオーバーを実現するウイングのレギュラークラス

 獲得が有力視されているのがヴェルナーだ。「リバプールは世界最高のクラブ」と公言するなど、本人も入団を熱望している。突破力と得点力を併せ持つサンチョは理想のタレントだが、超高額の移籍金がネックか。ここまで7ゴールを挙げてブレーメンの攻撃のキーマンとなっているラシツァ、今シーズンのノーリッジでブレイク中のキャントウェルも噂に上っている。

◆強化ポイント 2:クリエイティビティーをもたらすトップ下タイプのMF

 クロップは以前から、中盤に創造性をもたらすタレントを欲しがっており、若くて走力もあるハベルツはまさに打ってつけだ。地元紙『リバプール・エコー』によると、クラブは1億ポンド程度の資金を準備しているようで、レバークーゼンが売りに出せばチャンスはある。次善策として名前が挙がるのがコウチーニョ。指揮官はいまでも目を掛けており、移籍金次第では電撃復帰の可能性も。

◆強化ポイント3:フィルミーノのバックアッパー

 CFのバックアッパー問題は解決していない。今冬に加入した南野はまだプレミアの屈強なCBに慣れておらず、順応には時間がかかりそう。オリギも相変わらず中央では持ち味が発揮できていない。リストアップされたベンフィカのヴィニシウスは、現在国内リーグで得点ランク首位に立つ基準点型のCFだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月19日号より転載
 

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