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海外サッカー

「自分の仕事に集中しろ」パリSG、ネイマール残留で“アンチ・チャント”の自粛を要請? ウルトラスの反応は――

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2019.09.02

パリSG残留が濃厚となったネイマールに対して、熱烈なサポーターたちの反応は……。(C) Getty Images

パリSG残留が濃厚となったネイマールに対して、熱烈なサポーターたちの反応は……。(C) Getty Images

 世紀の移籍から2年での歴史的な復帰劇は、実現しなかったようだ。フランスのメディアは、パリ・サンジェルマンのネイマールがクラブに残留の決断を伝えた模様と報じている。

 キリアン・エムバペやエディンソン・カバーニが負傷で戦列を離れていることもあり、トーマス・トゥヘル監督にとってはこの上ない朗報だろう。ただ、ネイマール残留への懸念材料もある。一部サポーターとの悪化した関係性だ。

 今夏にネイマールがパリSG退団を望んでいたのは、もはや周知のとおりだ。加えて、インタビューで最も印象的な出来事を聞かれた際に、バルセロナ時代のチャンピオンズ・リーグでパリSG相手に演じた大逆転劇をあげたことも、クラブやサポーターとの間に緊張を生んだとも言われている。

 現地時間8月11日にニームとのリーグ・アン開幕戦では、一部のサポーターが「出ていけ」とバナーを掲げ、性的暴行疑惑への言及など、ネイマールを罵倒するチャントを歌ったことが大々的に報じられた。
 当然、ネイマールがチームに残るとなれば、こういったサポーターとの関係修復も必要となる。そこでクラブは、ウルトラスと話し合いの場をもうけたようだ。地元紙『Le Parisien』の報道としてスペイン紙『AS』が伝えたところによると、パリSGはウルトラスに反ネイマールのチャントの自粛を求めたという。

 これに対し、ウルトラスのひとりは、ネイマールに「自分の仕事だけに集中」するよう求め、また別のサポーターからは「応援に集中し、ネイマールに無関心だと示す」と反応が返ってきたようだ。

 何はともあれ、移籍市場は9月2日(現地時間)にクローズする。どんでん返しがなければ、ネイマールは少なくとも当面、パリSGでプレーを続ける形だ。試合のピッチに戻ってきたときに、サポーターはどのような反応を見せるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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