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バッジョ、ロナウジーニョ、メッシ ―― 過去30年の「超ワールドクラス図鑑」~ウィング/セカンドトップ編

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020.05.31

90年代に活躍した、バッジョ(右)とギグス(左)。(C)Getty Images

 C・ロナウドとメッシが台頭した2000年代後半までは、このセクションでも頻繁に第一人者の顔ぶれが更新されていた。バッジョ、リバウド、ギグス、ロナウジーニョ……。その歴史を振り返ろう。

■1990年代
◆リバウド(元ブラジル代表)
 頭の中のイメージを即座に具現化する能力に長けた〝レフティーモンスター〞。バルサ在籍時の01年6月、バレンシア戦の終了間際に胸トラップから決めた伝説のオーバーヘッドは、あまりにも有名だ。

◆ロベルト・バッジョ(元イタリア代表)
 イタリアの〝北の3強〞を渡り歩いた90年代を代表するファンタジスタ。W杯やCLといったビッグタイトルとは縁がなかったものの、繊細な個人技で周囲を魅了し、93年にはバロンドールに輝いた。
 
◆ライアン・ギグス(元ウェールズ代表)
 〝ジャックナイフ〞の異名をとる、切れ味鋭い突破が魅力のウインガー。逆足が主流となった現代ではあまり見られなくなった「サイドを抉るドリブル」で、最強を誇った赤い悪魔の攻撃陣を支えた。

◆ラウール・ゴンサレス(元スペイン代表)
 極上の得点嗅覚を誇った当時のマドリーの象徴。世界屈指のスター軍団で長年定位置を守り、豪華MF陣から届けられる好パスを、とことんゴールに結びつけた。サッカーと向き合う姿勢も模範的だった。

◆ルイス・フィーゴ(元ポルトガル代表)
 ポルトガルが生んだ天才の全盛期は、銀河系軍団の一員になる前のバルサ時代にあったと言うファンは少なくない。余計なフェイントを入れずに間合いと緩急だけで敵を抜き去るドリブルの達人だった。