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ライカールト、ヴィエラ、シュバインシュタイガー―― 過去30年の「超ワールドクラス図鑑」~セントラル/守備的MF編

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020.06.02

90年代に活躍した、ライカールト(左)とデシャン(右)。写真:Alberto LINGRIA

 多くの名手がセリエAに集まった90年代を経て、2000年代以降、特に近年はプレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガに所属するタレントが、このポジションのトップランナーを走っている。

■1990年代
◆フランク・ライカールト(元オランダ代表)
 巨躯を活かした守備や展開力が持ち味で、ミランではセリエA、チャンピオンズ・カップ、インターコンチネンタルカップのタイトルを各2回獲得。アヤックスやオランダ代表でも活躍した時代の顔だ。

◆ローター・マテウス(元ドイツ代表)
 シュート、パス、ドリブル、走力、守備力、リーダーシップと、あらゆる能力に秀でた中盤の万能選手で、晩年はリベロでプレーした。ドイツ代表ではEUROに4回、W杯に5回も出場した鉄人だ。

◆ドゥンガ(元ブラジル代表)
 強靭なメンタリティーと闘争心を前面に出すピッチ上のリーダーは、90年からW杯に3回連続出場。94年大会はキャプテンとして優勝トロフィーを掲げた。チームメイトに檄を飛ばす姿はJリーグでも。
 
◆ディディエ・デシャン(元フランス代表)
 戦術的知性とリーダーシップを備えた名選手は、ユーベでセリエA(3回)とCL(1回)を制覇。代表ではキャプテンとして98年W杯、EURO2000で頂点に立った。監督としても18年W杯で優勝。

◆エドガー・ダービッツ(元オランダ代表)
 尽きないスタミナでピッチ上を駆け回った「闘犬」の魅力は、ダイナミックかつ良質なプレーだった。バロンドールの候補に入ったのは、ミラン在籍の96年とユーベに所属していた98、99、00年の4回。

◆ポール・スコールズ(元イングランド代表)
 正確な技術と戦術眼を備えた中盤センターの名手。プレミアで11回、CLで2回優勝し、インターコンチネンタルカップとクラブワールドカップも各1回制した。98-99シーズンの〝トレブル〞の原動力。