11月17日(現地時間)、オーストリア遠征中の日本代表は、国際親善試合でメキシコ代表と対戦し、0-2で敗れた。
前半は攻勢に立ち、原口元気のミドル、鈴木武蔵、伊東純也の連続シュートなどでメキシコ・ゴールに迫った日本だが、後半は相手の圧力の前に防戦となり、ラウール・ヒメネス、イルビング・ロサーノにゴールを許して、以降の反撃はならなかった。
年内最後の試合で初黒星、そして初失点を喫した日本は、多くの課題を残すこととなったが、メキシコのヘラルド・マルティーノ監督も前半については「前半の20~25分の時間帯は、私が監督に就任してから最悪のものだった」と反省。「強度が不足し、ボールの扱いも悪かった」と自チームの問題点を語るとともに、出だしの日本を評価した。
「前半は明らかに日本が優勢だった。良い攻撃の組み立てを見せ、規律も保たれていた。足りなかったのは決定力。試合を有利に運んでいる時に結果(ゴール)を出さなければいけないが、我々のGKが良いプレーを見せたことで、それができなかった」
「前半の最後の15分で良くなり、以降は日本を無力化できるようになった」と語り、試合の結果には満足感を示した指揮官同様、メキシコ・メディアも概ね、自国代表チームが2020年を勝利で、そして無敗(4勝1分け)で締められたことを評価した。
日本に対しては、やはり主導権を握った前半への言及が多く、『MARCA』メキシコ版は「前半は日本が圧倒的に優勢で、主導権を握りながら少なくとも2つの明確な得点機を掴んだ」、『ESPN』メキシコ版は「日本人はボールを高速で繋ぎ、失ってもすぐに凄まじい圧力で奪い返すなど、試合を支配した」と綴った。
原口、鈴木、伊東の惜しいシュートを評価するメディアは多かったが、それらは全て、決定機を阻んだGKギジェルモ・オチョアへの称賛へと繋がり、『ESPN』は試合の流れを左右する重要なプレーだったとして、このベテラン守護神に10点満点中の10点を与えている。
他では、日刊紙『RECORD』が「勝利のために試合開始から仕掛けた日本は、メキシコを苦境に追いやる方法を知っていた」と、やはり序盤の日本の戦いぶりを評価。同じく日刊紙の『EL UNIVERSAL』は「日本は、韓国ほどメキシコを恐れておらず、最初から前進し、ボールを奪い、攻撃を仕掛けた」と報じたが、こちらは「メキシコがこれに打ち勝ったことで、日本は失速した」と、その後に流れにも言及した。
他国のメディアに目を向けると、毎回、日本の試合を詳細に報じているブラジルの『globo.com』は、以下のようにメキシコ戦での日本を評した。
「前半は、日本だけがチャンスを生み出した。しかし、後半にメキシコが目覚めると、霧が濃くなってボールが見えにくくなる中で、日本のサッカーも姿を消した。ここまで3戦連続無失点の守備は短期間で崩壊し、攻撃も得点には結び付かず。FIFAランキング通り、日本(27位)はメキシコ(11位)より、レベルが下であることは間違いない」
そして、3日前にメキシコに2-3で敗れた韓国のサッカーメディア『Inter FOOTBALL』は「無気力な敗北」と題した記事で、前半は好機を作るも活かせず、後半は防戦を強いられた日本が「久保建英まで入れて攻勢に出たが、チャンスさえ作れず」、「メキシコが楽に試合を進めて勝利した」とレポートしている。
構成●THE DIGEST編集部
前半は攻勢に立ち、原口元気のミドル、鈴木武蔵、伊東純也の連続シュートなどでメキシコ・ゴールに迫った日本だが、後半は相手の圧力の前に防戦となり、ラウール・ヒメネス、イルビング・ロサーノにゴールを許して、以降の反撃はならなかった。
年内最後の試合で初黒星、そして初失点を喫した日本は、多くの課題を残すこととなったが、メキシコのヘラルド・マルティーノ監督も前半については「前半の20~25分の時間帯は、私が監督に就任してから最悪のものだった」と反省。「強度が不足し、ボールの扱いも悪かった」と自チームの問題点を語るとともに、出だしの日本を評価した。
「前半は明らかに日本が優勢だった。良い攻撃の組み立てを見せ、規律も保たれていた。足りなかったのは決定力。試合を有利に運んでいる時に結果(ゴール)を出さなければいけないが、我々のGKが良いプレーを見せたことで、それができなかった」
「前半の最後の15分で良くなり、以降は日本を無力化できるようになった」と語り、試合の結果には満足感を示した指揮官同様、メキシコ・メディアも概ね、自国代表チームが2020年を勝利で、そして無敗(4勝1分け)で締められたことを評価した。
日本に対しては、やはり主導権を握った前半への言及が多く、『MARCA』メキシコ版は「前半は日本が圧倒的に優勢で、主導権を握りながら少なくとも2つの明確な得点機を掴んだ」、『ESPN』メキシコ版は「日本人はボールを高速で繋ぎ、失ってもすぐに凄まじい圧力で奪い返すなど、試合を支配した」と綴った。
原口、鈴木、伊東の惜しいシュートを評価するメディアは多かったが、それらは全て、決定機を阻んだGKギジェルモ・オチョアへの称賛へと繋がり、『ESPN』は試合の流れを左右する重要なプレーだったとして、このベテラン守護神に10点満点中の10点を与えている。
他では、日刊紙『RECORD』が「勝利のために試合開始から仕掛けた日本は、メキシコを苦境に追いやる方法を知っていた」と、やはり序盤の日本の戦いぶりを評価。同じく日刊紙の『EL UNIVERSAL』は「日本は、韓国ほどメキシコを恐れておらず、最初から前進し、ボールを奪い、攻撃を仕掛けた」と報じたが、こちらは「メキシコがこれに打ち勝ったことで、日本は失速した」と、その後に流れにも言及した。
他国のメディアに目を向けると、毎回、日本の試合を詳細に報じているブラジルの『globo.com』は、以下のようにメキシコ戦での日本を評した。
「前半は、日本だけがチャンスを生み出した。しかし、後半にメキシコが目覚めると、霧が濃くなってボールが見えにくくなる中で、日本のサッカーも姿を消した。ここまで3戦連続無失点の守備は短期間で崩壊し、攻撃も得点には結び付かず。FIFAランキング通り、日本(27位)はメキシコ(11位)より、レベルが下であることは間違いない」
そして、3日前にメキシコに2-3で敗れた韓国のサッカーメディア『Inter FOOTBALL』は「無気力な敗北」と題した記事で、前半は好機を作るも活かせず、後半は防戦を強いられた日本が「久保建英まで入れて攻勢に出たが、チャンスさえ作れず」、「メキシコが楽に試合を進めて勝利した」とレポートしている。
構成●THE DIGEST編集部