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日本代表

「破滅的な敗北」3発快勝の日本代表に韓国メディアは白旗。ブラジルメディアは大迫をMVPに選出

THE DIGEST編集部

2021.03.26

巧みなヒールで先制点をアシストした大迫。前線での存在感は抜群だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

巧みなヒールで先制点をアシストした大迫。前線での存在感は抜群だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 3月25日、日本代表は韓国代表を日産スタジアムに迎えた国際親善試合で、3-0の快勝を収めた。

 1万人の観客の前で行なわれた、2019年11月のベネズエラ戦以来となる国内での代表戦。日本は序盤から主導権を握り、16分に大迫勇也のアクロバティックなヒールパスで抜け出した山根視来が代表デビュー戦で初ゴール。27分には鎌田大地がドリブルでペナルティーエリア内に侵入し、迷いなく右足を振り抜いて2点目を挙げる。

 後半もペースを握り、83分に遠藤航がCKを頭で合わせて3点目。さらにゴールを狙う姿勢を保ったまま、試合終了の笛を聞いた日本は、2011年8月以来となる3-0という大差のスコアで、ライバルを一蹴してみせた。

 森保一監督は「勝って喜んでもらえるような戦い、試合をやって良かったと思ってもらえる戦いにしようと、選手たちがハードワークしてくれた」と選手を称え、一方、ソン・フンミンら多くの主力を欠いた韓国のパウロ・ベント監督は「欧州組がいたら、などと言うべきではない。唯一の責任者は私だ」と敗北を認めた。
 
 10年前の「札幌の惨劇」を繰り返した韓国のメディアは軒並み、自国の選手、指揮官への猛烈な批判を展開したが、放送局『KBS』は「破滅的な敗北」と結果を嘆くと同時に、日本については「10回の良いシュート(韓国はわずか1本)を放ち、韓国を圧し潰した」と評価。日刊紙『中央日報』の英国版は、「韓国が幾人もの主力を欠いたことに、敗因の一端を求めることは可能だが、自信に溢れる日本の正確なパスと速いプレーに対応するための答えを見つけることはできなかった」と報じた。

 欧州では、フランスのニュース専門チャンネル『FRANCE24』が「日本が圧倒的な勝利。ライバル相手に勝利を“自慢”する権利を主張した」、スペイン紙『MUNDO DEPORTIVO』は「勝利を挙げた日本での、ブンデスリーガ勢の存在感がすごい」、そして英国のスポーツメディア『sportskeeda』は「日本は勝者に相応しいプレーを披露。なかでも、鎌田、守田英正、南野拓実のパフォーマンスは注目に値するものだった」と綴っている。

 また、欧州組が所属する各クラブも、SNSで反応。先制点をズラタン・イブラヒモビッチばりの“カンフーヒール”でアシストし、2点目の場面でも鎌谷にラストパスを通した大迫に対して、ブレーメンは「77分間プレーし、2ゴールをお膳立てした。ブラボー、ユウヤ!」と祝福。また、得点を挙げた鎌田と遠藤について、フランクフルトとシュツットガルトはその旨を投稿し、それぞれ「ナイスゴール!」「喜ばしい」と選手にメッセージを送った。
 

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