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海外サッカー

「常に高い質を示した」「本来の能力からは程遠い」2戦ぶり先発の久保建英に現地メディアの反応は様々

THE DIGEST編集部

2021.04.11

久保は2列目で積極的に仕掛けたが、ゴールに絡むことはできなかった。(C)Getty Images

久保は2列目で積極的に仕掛けたが、ゴールに絡むことはできなかった。(C)Getty Images

 4月10日、ラ・リーガ第30節が行なわれ、ヘタフェは0-1でカディスに敗北。これで5戦連続未勝利となった。

 15位ヘタフェが勝点2差のライバル(13位)を本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えた一戦は、激しいプレスのかけ合いに。両陣内をボールが頻繁に行き来する展開となり、ほぼ互角の状態で迎えた64分、軌道の変わったクロスをヘタフェCBのダビド・ティモールが自陣ゴールに流し込んでしまう。この痛恨のオウンゴールが勝敗を決した。

 降格圏との勝点差はわずか4と、危険エリアから抜け出せずにいるヘタフェ。そんなチームの中で、久保建英は2試合ぶりにスタメン復帰を果たすと、2列目の位置から縦横に広く動きながら積極的にドリブルで仕掛け、守備では自陣深くまで下がって敵の攻撃を阻むなどのプレーを見せた。しかし、51分でアンヘルとの交代を命じられ、ベンチに退いた。
 
 ホセ・ボルダラス監督はこの交代について、「前線が手薄になっていたため、戦術的な理由で代えた。(CFのハイメ・)マタは孤立しており、パートナーが必要だった」と説明。久保については「我々は多くのチャンスを創造した。タケはとても良い動きを見せたし、チームを助けようとトライしていた」と語り、労をねぎらった(スポーツ紙『AS』より)。

 一方、現地メディアの評価は様々で、『AS』は「前後半の初めには、右サイドで相手を混乱させるプレーを幾つも見せた。ボールを受けるためによく動いた」とポジティブに評した後で、「早期に交代となった」と記述。スポーツ紙『MARCA』は「幾度が相手に仕掛けたプレーのうちのひとつは完遂させる必要があった」としながらも、「ボールを持つと常に高いクオリティーを示した」と、19歳の日本人を称賛した。

 同じくスポーツ紙の『MUNDO DEPORTIVO』も「ヘタフェの攻撃に欠けていたのは、最後の部分での大胆さと輝きであり、クボは頻繁とはいかなかったものの、その部分ではチームで最も多くのものを提供した」と高評価だったが、対して日刊紙『El Pais』は「クボやカルレス・アレニャのような選手を擁しても、ヘタフェは良いサッカーを展開できず、カディスのプレッシャーの前に崩壊した」と厳しく報じた。
 
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