2018年の夏にアンドレス イニエスタを、2019年にはダビド ビジャ、セルジ・サンペール、トーマス・フェルマーレンら元バルセロナのスタープレーヤーを獲得したヴィッセル神戸。メディアを賑わせた彼らの「バルサ化」は、現在どうなっているだろうか。
この話を進める前にまず断っておきたいのは、そもそも神戸は「バルサ化」を謳っていないという点である。
2018年1月19日の新加入発表記者会見で、当時のスポーツダイレクターでもあった三浦淳寛現監督はこう発言している。
「昨年から楽天株式会社がパートナーシップを結んだバルセロナ。ここのサッカーをまず目指します。ヴィッセル神戸は堅守速攻のイメージがあると思いますが、それはそれでいいと思っています。それにプラスして、ゲームを支配し、自分たちがボールを持った中で相手を動かすスタイルにしていければと思います」
この時点で神戸に「元バルセロナ」の選手はいなかった。監督は選手時代に堅守速攻を体現してきた吉田孝行氏で、よりリアリティーをもってバルサ化の文字がメディアで躍り始めたのは、2018年夏のイニエスタ加入後である。
【動画】華麗なるプレー! 神戸を牽引するイニエスタの鮮やかタッチ集はこちら 神戸のバルサ化(ここでは、あえてバルサ化と言う)を紐解く上で、フアン・マヌエル・リージョ元監督の存在は外せない。2018年9月から2019年4月までと短期間ながら、彼が神戸に残したレガシー(遺産)の大きさは計り知れない。
リージョ氏は、バルセロナのレジェンドであるジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ監督)が師と仰ぐ指導者のひとりで、ポゼッション・サッカーの先駆者と評される人物でもある。
だが、そんなスペイン人監督も、2019年に開かれた神戸の新体制会見では、理想のサッカーについてポゼッションやポジショナルプレーという言葉は使用せずに「(自分たちが)より主役となりながらプレーするスタイル」と表現している。
リージョ氏が目指したのは、相手陣内にフィールドプレーヤー全員が攻め込み、その中で攻守一体となったプレーを続けるサッカー。相手の反応をうかがいながら、自分たちの意図する場所にボールを運び、試合を有利に進めるスタイルだ。要約すると、常に主導権を握り続けるサッカーになるが、バルセロナのようなサッカーとは表現していない。つまり、神戸は最初からバルサ化を進めたわけではないのだ。
この話を進める前にまず断っておきたいのは、そもそも神戸は「バルサ化」を謳っていないという点である。
2018年1月19日の新加入発表記者会見で、当時のスポーツダイレクターでもあった三浦淳寛現監督はこう発言している。
「昨年から楽天株式会社がパートナーシップを結んだバルセロナ。ここのサッカーをまず目指します。ヴィッセル神戸は堅守速攻のイメージがあると思いますが、それはそれでいいと思っています。それにプラスして、ゲームを支配し、自分たちがボールを持った中で相手を動かすスタイルにしていければと思います」
この時点で神戸に「元バルセロナ」の選手はいなかった。監督は選手時代に堅守速攻を体現してきた吉田孝行氏で、よりリアリティーをもってバルサ化の文字がメディアで躍り始めたのは、2018年夏のイニエスタ加入後である。
【動画】華麗なるプレー! 神戸を牽引するイニエスタの鮮やかタッチ集はこちら 神戸のバルサ化(ここでは、あえてバルサ化と言う)を紐解く上で、フアン・マヌエル・リージョ元監督の存在は外せない。2018年9月から2019年4月までと短期間ながら、彼が神戸に残したレガシー(遺産)の大きさは計り知れない。
リージョ氏は、バルセロナのレジェンドであるジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ監督)が師と仰ぐ指導者のひとりで、ポゼッション・サッカーの先駆者と評される人物でもある。
だが、そんなスペイン人監督も、2019年に開かれた神戸の新体制会見では、理想のサッカーについてポゼッションやポジショナルプレーという言葉は使用せずに「(自分たちが)より主役となりながらプレーするスタイル」と表現している。
リージョ氏が目指したのは、相手陣内にフィールドプレーヤー全員が攻め込み、その中で攻守一体となったプレーを続けるサッカー。相手の反応をうかがいながら、自分たちの意図する場所にボールを運び、試合を有利に進めるスタイルだ。要約すると、常に主導権を握り続けるサッカーになるが、バルセロナのようなサッカーとは表現していない。つまり、神戸は最初からバルサ化を進めたわけではないのだ。