海外サッカー

「東洋のメッシはほとんど貢献なし」古巣バルサ戦の久保建英に対して現地紙は軒並み厳しい評価「特長の閃きが消えかけている」

THE DIGEST編集部

2021.04.23

久保は少年時代を過ごした古巣のバルサ相手に90分間フル出場を果たした。(C)Getty Images

 4月22日(現地時間)、ラ・リーガ第31節が行なわれ、ヘタフェはバルセロナに2-5で敗れた。

 前節にレアル・マドリー相手に主導権を握り続けて勝点1を獲得した「アスロナス」は、バルサ相手にも一泡吹かせようと意気込んで敵地カンプ・ノウに乗り込んだが、序盤にリオネル・メッシにあっさり抜け出されて先制を許し、いったんは相手のオウンゴールで追いついたものの、凡ミスでホームチームに勝ち越し点を献上すると、以降はビハインドをひっくり返すことはできず、逆に失点を重ねた。

 20節アスレティック・ビルバオ戦以来となる5失点を喫しての敗北に、ホセ・ボルダラス監督は「前半、(28分からの)5分間で2点を喫したことで、みすみすチャンスを捨ててしまった。後半は85分の不可解なPK献上までは良いプレーができた」と悔しがり、「メッシが相手だと、困難はより大きくなる。彼は世界最高の選手だからだ」と、2ゴール1アシストの活躍を見せた相手の大エースに賛辞を贈った。
 
 一方、攻撃では2ゴールを奪ったが、得点を挙げたのは28節エルチェ戦以来、また1試合での複数得点は25節バレンシア戦(3-0)以来である。12分にマルク・ククレジャのクロスがアンヘルの右足を経由し、バルサCBクレマン・ラングレに当たってオウンゴールとなり、69分にはエネス・ウナルが自ら得たPKを決めたが、後者のPKを生み出すクロスを入れたのが、2戦ぶりに先発出場を果たした久保建英だった。

 所有元クラブであるレアル・マドリーとの対戦となった前節は出番なしに終わった彼は、少年時代を過ごした古巣クラブ相手に90分間フル出場。これは今季、ビジャレアル在籍時も含めてリーガでは初であり、ヨーロッパリーグを含めても3試合目のことである。

 2列目左サイドに入った19歳は、攻撃では積極性を示し、課題とされる守備でも精力的かつ献身的な動きを見せたが、好連係を見せていたチームメイトたちが選手交代でピッチを去るとプレーの幅は狭まっていった。ゴールに間接的に絡むなどの働きを果たしたものの、久保に対する現地メディアの評価は、軒並み厳しいものとなった。
 
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「今季途中にビジャレアルからヘタフェに移籍したが、結果は変わっていない」