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海外サッカー

「並外れた選手のひとりだが…」ヘタフェ指揮官は苦境を久保建英をどう見る? 「エメリが正しい」を指摘するメディアも

THE DIGEST編集部

2021.05.13

加入当初とは打って変わって出場機会を失っている久保。ボルダラス監督は「並外れた選手」と語るが…。(C)Getty Images

加入当初とは打って変わって出場機会を失っている久保。ボルダラス監督は「並外れた選手」と語るが…。(C)Getty Images

 ラ・リーガ第35節を終えた時点で、降格圏(18位以下)から勝点4差の16位につけているヘタフェ。残り3試合は生き残りを懸けた重要かつ厳しいものとなる。

【動画】久保が古巣ビジャレアルに挑んだ一戦のハイライトはこちら

 5月12日(現地時間)に8位セルタとのアウェーマッチに臨むにあたり、ホセ・ボルダラス監督は前日会見を行ない、「最大限の熱意を持って戦う」「チームの精神面に問題はない」「ヘタフェの残留を信じている」などのコメントを残したが、取材陣からの「久保建英がプレーできない理由は?」との質問を受け、以下のように答えた(スペイン紙『AS』より)。

「久保はこのチームの中の並外れた選手のひとりだが、我々はあらゆる面で最もバランスの取れたチームを模索している。試合はそれぞれが違うものだ。だから、前の試合で彼がプレーできなかったとしても、次の試合でも同じことになるわけではない。全員が準備をしておかなければならない。そして久保は、よく練習している」
 
 冬の移籍市場でレアル・マドリーからのレンタル移籍先をビジャレアルからヘタフェに変更した久保は、加入当初こそ主力としてその能力を発揮した。ところが、徐々に影響力が衰えて出場機会を減らし、直近の3試合で与えられたプレー時間はわずか6分だ。

 指揮官の語る「バランス」とは、残り3試合では「勝つ」よりも「負けない」ことに重きを置くものとなるのは間違いなく、専門メディア『eldesmarque』は「久保自身にはないバランス」と指摘。バルセロナ戦では90分間プレーした一方で、エイバル、レアル・マドリー戦には出場できないという状況が最後まで続くと見ているようだ。

 こうした指揮官の方針の下、試合時間が制限されている久保について、同じく専門メディア『FICHAJES.NET』は「ウナイ・エメリが正しかったことが証明された」と題された記事の中で、久保が不満を覚えたビジャレアル時代よりも、ヘタフェでのプレー時間が下回っていると指摘。そしてこれが、来季のマドリー復帰を望む久保の将来を難しいものにしているとも綴った。
 
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