5月15日(現地時間)、プレミアリーグ第36節が行なわれ、サウサンプトンは3-1でフルアムを下し、リーグ戦では昨年12月以来となる連勝を飾った。
すでに降格が決まったチームを本拠地セント・メリーズに迎えた「セインツ」は、序盤から好機を作りながら、27分にセットプレーでチェ・アダムスが相手GKの頭上を抜いて先制。60分にネイサン・テッラが右クロスを併せて追加点を挙げ、75分に1点を返されたものの、82分にスムーズな連係からセオ・ウォルコットの技ありダイレクトシュートで勝負を決めた。
テッラ、ウォルコットといった交代選手が決定的な仕事を果たし、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は「サブの選手が素晴らしいインパクトを与えた。タイトな試合では、これも必要なことだ」と語って彼らを称賛している(英国公共放送『BBC』より)。
そのウォルコットとの交代で76分にベンチへ退いたのが、2戦連続で先発出場を果たした南野拓実だ。開始4分で味方のロングパスから惜しい場面を作った日本人アタッカーは、いつも通りによく動き、その後もシュートチャンスを迎え、また好位置でのFKにつながるプレーを見せたりもしたが、約3か月ぶりのゴールはならず、チームが失点を喫した直後にお役御免となった。
彼のプレーについて、地元メディア『Hampshire Live』は「指揮官も分かっている通り、彼はプレーが軽い。試合に入り込むのに終始苦労し、ボールを持っても無駄にしていた」と酷評し、採点もチーム最低となる10点満点中の「4」。他では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』が最低タイながらも及第点の「6」、『BBC』ではファン投票による採点で下から4番目の「6.63」だった。
専門メディア『FOOTBALLFANCAST』は「6」で、寸評では「序盤にアダムスのパスを受けてのチャンスはクリアされたが、ペナルティーエリア手前でFKを勝ち取るなど、良い仕掛けも見せた。ボールを持ってのプレーはなかなか良く、攻撃の姿勢はさらに良かったが、残り15分でウォルコットに取って代わられた」と、こちらは好意的な内容だった。
前への意識と動きに対しては、日刊紙『The Telegraph』も評価しており、「南野の侵攻をカバーするため、対面するボビー・リードが彼をマークすることを余儀なくされ、フルアムは攻撃面での推進力と防御面での堅実さの両方を欠くことになった」と、南野のプレーの効果を説いている。
一方で、17分にゴール前で好機を得ながらも、シュートをオラ・アイナのスライディングに阻まれた場面(力なくゴールに転がったボールはヨアキム・アンデルセンにクリアされた)が、『Sky Sports』に「南野のシュートが土壇場のブロックで拒絶された」と動画付きで紹介されており、相手DFの好守とともに、南野の逸機が際立つこととなってしまった。
南野については、シーズン終了後にはリバプールへの復帰が確実とされており、サウサンプトンがプレミアリーグ残留を決めた今、「来季いない選手を使うのはいかがなものか?」という意見も多くなってきているという。それゆえに、ゴール、アシストといった目に見える結果を出したかったところだが……。
構成●THE DIGEST編集部
すでに降格が決まったチームを本拠地セント・メリーズに迎えた「セインツ」は、序盤から好機を作りながら、27分にセットプレーでチェ・アダムスが相手GKの頭上を抜いて先制。60分にネイサン・テッラが右クロスを併せて追加点を挙げ、75分に1点を返されたものの、82分にスムーズな連係からセオ・ウォルコットの技ありダイレクトシュートで勝負を決めた。
テッラ、ウォルコットといった交代選手が決定的な仕事を果たし、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は「サブの選手が素晴らしいインパクトを与えた。タイトな試合では、これも必要なことだ」と語って彼らを称賛している(英国公共放送『BBC』より)。
そのウォルコットとの交代で76分にベンチへ退いたのが、2戦連続で先発出場を果たした南野拓実だ。開始4分で味方のロングパスから惜しい場面を作った日本人アタッカーは、いつも通りによく動き、その後もシュートチャンスを迎え、また好位置でのFKにつながるプレーを見せたりもしたが、約3か月ぶりのゴールはならず、チームが失点を喫した直後にお役御免となった。
彼のプレーについて、地元メディア『Hampshire Live』は「指揮官も分かっている通り、彼はプレーが軽い。試合に入り込むのに終始苦労し、ボールを持っても無駄にしていた」と酷評し、採点もチーム最低となる10点満点中の「4」。他では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』が最低タイながらも及第点の「6」、『BBC』ではファン投票による採点で下から4番目の「6.63」だった。
専門メディア『FOOTBALLFANCAST』は「6」で、寸評では「序盤にアダムスのパスを受けてのチャンスはクリアされたが、ペナルティーエリア手前でFKを勝ち取るなど、良い仕掛けも見せた。ボールを持ってのプレーはなかなか良く、攻撃の姿勢はさらに良かったが、残り15分でウォルコットに取って代わられた」と、こちらは好意的な内容だった。
前への意識と動きに対しては、日刊紙『The Telegraph』も評価しており、「南野の侵攻をカバーするため、対面するボビー・リードが彼をマークすることを余儀なくされ、フルアムは攻撃面での推進力と防御面での堅実さの両方を欠くことになった」と、南野のプレーの効果を説いている。
一方で、17分にゴール前で好機を得ながらも、シュートをオラ・アイナのスライディングに阻まれた場面(力なくゴールに転がったボールはヨアキム・アンデルセンにクリアされた)が、『Sky Sports』に「南野のシュートが土壇場のブロックで拒絶された」と動画付きで紹介されており、相手DFの好守とともに、南野の逸機が際立つこととなってしまった。
南野については、シーズン終了後にはリバプールへの復帰が確実とされており、サウサンプトンがプレミアリーグ残留を決めた今、「来季いない選手を使うのはいかがなものか?」という意見も多くなってきているという。それゆえに、ゴール、アシストといった目に見える結果を出したかったところだが……。
構成●THE DIGEST編集部