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海外サッカー

久保建英が現地メディア選出の「失望させたイレブン」入り…去就について「レンタル継続は明らか」との報道も

THE DIGEST編集部

2021.05.26

シーズン終盤にはチームを残留に導く貴重なゴールを決めた久保だが、シーズンを通してみれば不完全燃焼だったのは間違いない。(C)Getty Images

シーズン終盤にはチームを残留に導く貴重なゴールを決めた久保だが、シーズンを通してみれば不完全燃焼だったのは間違いない。(C)Getty Images

 ラ・リーガ第37節のレバンテ戦で、後半途中出場の久保建英は鮮やかな左足での一撃で決勝ゴールを挙げてチームの1部残留を決定し、一躍ヒーローとなった。

 続くグラナダとの最終節ではフル出場。試合はスコアレスドローに終わったものの、セカンドトップとして多数のチャンスを創出し、現地メディアが「ヘタフェのベストプレーヤー」と評価するほどのパフォーマンスを発揮してシーズンを締めた。

 まさに有終の美を飾った形となったが、シーズンを通して振り返ると、「苦難」という言葉が相応しいものでもあった。レンタルプレーヤーとしての2年目をビジャレアルで期待を持ってスタートさせたものの、プレー機会を限定されたことで所有元レアル・マドリーとともに不満を抱き、冬の移籍市場でヘタフェに編入。加入直後は“違い”を見せて評価を高めるも、チーム事情によって影響力が衰え、序列も下がっていった……。

 客観的に見れば、失望の方が多かったシーズンと言えるが、サッカー専門メディア『90min』のスペイン版は「今季、ラ・リーガで人々を失望させた理想的なイレブン」に久保を選出。“理想的”とは、「リーガの中で最高の選手のひとりとなれるだけの力を過去に示したものの、今季は“何の役にも立たなかった”選手」のことを指しているという。
 
 寸評では「彼の失敗は、冬の移籍市場で所属チームを変えたことからも分かる。ビジャレアルではプレー機会が少なく、際立った活躍を見せられなかった。ヘタフェでは幾分か良くなったものの、やはりレギュラーとはなれなかった」と、選考理由が綴られている。なお、イレブンの顔ぶれは以下の通り。

GK:トマシュ・ヴァツリーク(セビージャ)
DF:ハビ・サンチェス(バジャドリー)、ムクタル・ディアカビ(バレンシア)、クレマン・ラングレ(バルセロナ)、レナン・ロディ(アトレティコ・マドリー)
MF:オスカル・ロドリゲス(セビージャ)、ミラレム・ピャニッチ(バルセロナ)、久保建英(ヘタフェ)
FW:フランシスコ・トリンコン(バルセロナ)、パトリック・クトローネ(バレンシア)、エデン・アザール(レアル・マドリー)

 久保については、スポーツ紙『MARCA』の読者アンケート企画の中で「ワースト補強」にピャニッチ、トリンコン、クトローネ、マルティン・ウーデゴー(レアル・マドリー/MF)、ウサマ・イドリシ(セビージャ/FW)にノミネートされるなど、残念ながらネガティブなイメージがついてしまっているようだ。

 そんな彼に対する今の最大の関心といえば、やはり来季の去就だ。マドリー復帰、レンタル継続、他クラブへの完全移籍など、様々な噂や憶測が飛び交っている中、マドリーとバルサを専門に扱うメディア『Madrid-Barcelona.com』は、「来季よりFIFAの規定によって選手の期限付き移籍が6人に制限される中で、「明らかなのは、久保とレイニエール(現ドルトムント)が再びマドリードを発つことになるということだ」と報じている。

構成●THE DIGEST編集部

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