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ペップの涙は美しくなかった!?マンC退団のアグエロの父が名将の言葉に怒り「自分が主役になりたがっている」

THE DIGEST編集部

2021.06.05

アグエロの退団を涙ながらに惜しんだグアルディオラ。だが、その言動が物議を醸している。(C)Getty Images

「セルヒオの代わり? そんなのいるはずがない。代わりなんていないんだよ」

 マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラは、エバートンに5-0と大勝した2020-21シーズンのリーグ最終節後に、チームからの退団(現地5月31日にバルセロナに移籍)が決まっていたセルヒオ・アグエロへの想いを吐露した。

 2011年7月の入団以来、マンチェスター・Cを力強く牽引してきたアグエロ。本拠地での最終節でも2ゴールを叩き出し、単独クラブでのプレミアリーグ最多得点記録(184)を更新したレジェンドは、これ以上にない形で別れを告げたのだ。

 そんな数々の栄光をもたらしたアグエロへの言葉を寄せたグアルディオラは、涙ながらに、「あのわずか30分でクオリティーを示してくれた。完璧な終わり方で、おとぎ話のような瞬間だった」と語り、エモーショナルな胸の内を明かした。

 普段はクレバーな智将が見せた涙は、一部で不仲が噂されたアグエロとの間にわだかまりがないことを感じさせ、ファンや識者の間でも話題となった。だが、関係者には複雑な光景に映ったようだ。

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 現地時間6月3日に、アルゼンチンのラジオ局『Radio La Red』の取材に応じたアグエロの父、リオネル・デル・カスティージョさんは、グアルディオラのコメントについて問われて「私は彼の涙を信じない。彼はセルヒオを欲してなんかいなかった」と赤裸々に告白した。

 愛息子の起用法が限定的だった点に不満を抱いたカスティージョさんは、「グアルディオラは最高の指導者であることに疑いはない」と前置きをしたうえで、こう続けた。

「グアルディオラは、常に自分がチームの主役になりたがっている。実際、セルヒオを上手く扱うこともできなかった。毎日選手を入れ替え、その度に環境も変えてしまう。セルヒオのことを『代わりなんていない選手』と言っていたが、彼は突如としてチームを追い出されたんだ」

 ここ数年のアグエロは、度重なる怪我でトップコンディションを保てていなかったのは事実だ。しかし、それでも33歳のアルゼンチン人ストライカーをよく知る父からすれば、グアルディオラが見せた涙と惜別の言葉は、美しいものではなかったようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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