日本代表

「完全に別格だ」久保建英のU-24代表での活躍にスペインメディアも賛辞!去就について「古巣がコンタクト」との報道も

THE DIGEST編集部

2021.06.07

クラブでは不遇をかこった久保が、日本代表で水を得た魚のようにイキイキとしたプレーを見せた。(C)Getty Images

 ラ・リーガでの厳しいシーズンを終え、休息をとる間もなく、日本代表の一員として戦いに臨んでいる久保建英。6月5日にはU-24代表に先発出場し、U-24ガーナ代表相手の大勝利(6-0)に大きな貢献を果たした。

 立ち上がりから積極的なプレーでピッチに君臨し、チャンスメイク、フィニッシュに絡む背番号11は、16分にタイミングの良い左足のシュートで堂安律の先制ゴールを引き出し、32分にはゴール前で上田綺世のパスを受け、冷静にボールをコントロールして難なく相手GKを破ってみせた。

 6月4日に20歳になったばかりの久保については、彼の主戦場であるスペインのスポーツ紙『AS』が「ガーナ戦での久保のプレーを見逃すな」と題した記事において、「レアル・マドリーのプレーヤーが五輪代表の試合で際立ったプレーを見せ、チームをゴールラッシュに導いた。彼はこのレベルでは、完全に別格だ」「彼はアクティブであり、ドリブルをはじめ最高レベルのプレーを見せ、力強くゴールを決めた」と称賛し、プレー集の動画も公開している。

 そして、マドリーの専門メディア『Defensa Central』も、久保の活躍に反応。「とてつもないクオリティーを示した」「華麗なドリブルで、さらにゴールを決められたはずだが、絶え間ないファウルの標的になった」「来る東京オリンピックで、素晴らしい役割を果たすころになるだろう代表候補選手たちの中で、リーダー的な存在だった」と賛辞を贈った。
 
 同メディアはまた、久保について、その去就にも言及。現在はヘタフェとのレンタル契約を満了してマドリーに戻った彼だが、多くの現地メディアはレンタルの継続を予想しており、新天地として国内外の幾つかのクラブの名が挙げられている。2019-20シーズンに在籍したマジョルカもそのひとつで、このたび再び彼の再レンタルを申し入れるためにマドリーとコンタクトを取ったと、同メディアが報じたのだ。

 久保を擁するもラ・リーガ残留に失敗したマジョルカだったが、セグンダ(2部リーグ)で2位につけ、1年で昇格。長くリーガに留まり続けられるチーム作りに着手した島のクラブが目を付けたのは、19-20シーズンに当初はサブだったのが、ビセンテ・モレノ監督の信頼を得て高いパフォーマンスを発揮した久保だったという。

 同メディアは久保について、「マドリーのトップチームの一員となるには、あと一歩が足りない」と指摘。レイニエールとともに、もう1年間のレンタル継続が必要とされる日本人選手は、後に主力としてサンチャゴ・ベルナベウのピッチに立つとものと確信しているようだ。

 他にも、ベティス、ヘタフェ、アーセナルなどからの関心が噂される久保。昨季のような過ちを犯したくない彼とマドリーは、最終的にいかなる決断を下すのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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