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日本代表

U-24日本代表の無慈悲な大勝劇にガーナメディアが嘆息「大惨事を被った」「日本はしっかり罰を与えた」

THE DIGEST編集部

2021.06.07

久保のゴールなどで6点を奪った日本代表のパフォーマンスに、ガーナメディアは脱帽するしかなかった。(C)Getty Images

久保のゴールなどで6点を奪った日本代表のパフォーマンスに、ガーナメディアは脱帽するしかなかった。(C)Getty Images

 U-24日本代表は6月6日、福岡のベスト電器スタジアムでU-24ガーナ代表と国際親善試合を行ない、6-0の大勝を飾った。

 東京オリンピックに向けてのテストマッチとして、3日の日本A代表戦(0-3)から中1日で臨んだ一戦、U-24代表は吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航のオーバーエイジ枠3人を先発起用し、前線には堂安律、久保建英、上田綺世が並んだ。

 序盤から主導権を握った日本は、幾つかのチャンスを作りながら、16分に久保のシュートを相手GKが弾いたところを、堂安がダイレクトボレーで叩き込んで先制。32分には上田が粘って折り返したボールを久保が受け、左足で難なく決める。前半終了間際に酒井のクロスが相手DFのオウンゴールを誘発し、後半は開始3分に吉田のビルドアップから堂安を経て抜け出した相馬勇紀が4点目、その7分後には上田の鋭いヘッドが決まり、89分、鮮やかなパスワークから三苫薫が個人技でゴールショーを締めた。

 横内昭展監督は「試合開始から集中し、高い位置からもボールを奪いに行き、後ろで漏れることなく守備ができた。そこからボールを奪って良い攻撃に繋げることが多かった」とチームを高評価。一方、ガーナのサミュエル・クワシ・ファビン監督は、自チームについては編成されたばかりで、コンディション面にも問題があったことを強調したが、日本に対しては「日本は非常に良いチームで、良い試合運びを見せた」と賛辞を贈り、久保と吉田の名を挙げ、「非常に良い選手だと思う」と語った。
 
 ガーナ国内での反応は、総合メディア『GhanaGuardian』が「日本が不運な“黒い流星”を打ち砕く」と題した記事で「日本の“青いサムライ”は開始から試合を支配し、久保の美しいゴールなどで得点を量産。後半も、まるでリードされているチームのようにハングリーさを失わなかった」と綴り、自国チームについては「悲惨な状況に陥った」と伝えている。

 同じ総合メディアの『MODERN GHANA』は「ホストのチームは6つの楽しいゴールを決め、大勝利を挙げた」と報じるとともに、「0-6の屈辱的な敗北を喫し、大惨事を被った」と自国チームの大敗を嘆いたが、「日本が間もなく開幕する東京五輪への準備を進めているのに対し、ガーナは2023年に首都アクラで開催されるアフリカ競技大会に向けて編成されたチームだ」と、両チームの置かれた状況がまるで違うことを強調するのも忘れなかった。

 サッカー専門メディアでは、『FOOTBALL MADE IN GHANA』が「無慈悲な日本がガーナを切り裂く」と試合を報じ、「日本の執拗なプレッシャーにより、ガーナは16分で陥落。深い眠りから覚めないアウェーチームに、日本はしっかり罰を与えた」「ガーナにとっての屈辱的な結果は、東京五輪への準備を進める日本に多くのポジティブな要素を提供した」。『GHANA SOCCERNET』は「アジアのチームのよくできたプレーに対し、ガーナは違いを生み出すことなく、屈辱を味わうこととなった」と綴った。

 ミスが多く、守備面では対応が遅く、SNSで自国ファンから「悪夢を見ているようだ」「受け入れがたい」「U-24ではなくU-10チームなんじゃないか?」などと揶揄されたチームとの対戦に対してはネガティブな意見も多く寄せられているが、日本はいかなる収穫を得たのだろうか。この先、同チームはテストマッチとして、ジャマイカ代表(12日)、U-24スペイン代表(7月17日)と対戦する予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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