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ドイツ代表、EURO優勝のボーナスは史上最高額の40万ユーロ!コロナ禍での“大盤振舞”に国民からは「やりすぎだ」と不満の声

THE DIGEST編集部

2021.06.14

優勝すれば高額の報酬を受け取れるドイツ代表だが、予選突破時のボーナスはないという。(C)Getty Images

 6月11日よりEURO2020が1年遅れで開幕。予選を勝ち抜いた24か国が、欧州の12都市で1か月間にわたって熱い戦いが展開する。

 今大会で優勝候補の最右翼とされるのは世界王者でもあるフランス代表で、豪華なタレント集団を率いるディディエ・デシャン監督も、現時点では自分たちが最もアンリ・ドロネー・トロフィーに近いことを認めているほどだ。

 そんな「レ・ブルー」がどのようなスタートを切るかが注目されるが、そこで彼らの前に立ちはだかるのがドイツだ。最多タイ3回の優勝を誇る強豪は、しかし2018年ロシア・ワールドカップで史上初のグループリーグ敗退を喫し、その後のUEFAネーションズ・リーグでもグループ最下位に終わるなど結果を残せずにおり、長く監督を務めてきたヨアヒム・レーブの体制も、今夏をもって幕を閉じることが決定している。

 現在進行中のカタール・ワールドカップ予選で北マケドニアにも足をすくわれるなど、「低迷する強国」という印象の強いドイツだが、一方でクラブレベルでは多くの代表選手を擁するバイエルンが昨夏はチャンピオンズ・リーグを制し、先日、欧州王者となったチェルシーでもカイ・ハベルツが決勝ゴールを挙げて名を上げるなど、ドイツ人選手の檜舞台での活躍は光っている。
 
 今大会の初戦でもフランスが優勢とされるも、内紛が噂されるチームに対して番狂わせを演じるチャンスを虎視眈々と狙っているドイツ。もちろんこの一戦だけにとどまらず、14年ブラジルW杯以来のタイトル、EUROでは1996年以来の戴冠にも照準を絞っていることだろう。

 サッカー連盟(DFB)もそれをバックアップするための努力を惜しまず、優勝した場合に登録26選手にそれぞれ支給されるボーナスを、過去最多となる40万ユーロ(約5300万円)に設定。ブラジルW杯に優勝メンバーが手にしたのが30万ユーロであり、EURO2016での設定額は同じく30万ユーロ、そしてロシアW杯は35万ユーロということで、ずいぶんと奮発したことになる。

 ちなみに他国ではフランスが34万ユーロ(約4500万円)で、イングランドはドイツを上回る46万1000ポンド(約7100万円)を各選手が手にすることができるが、後者は支払いが銀行側の事情により秋以降になるという(英国日刊紙『Daily Mail』より)。