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「時間が正しい判定を下すだろう」浅野拓磨のボーフム移籍にセルビアメディアが反応!「1セントの利益も残さなかった」

THE DIGEST編集部

2021.06.24

ボーフムへの移籍を発表した浅野。契約期間は3年間だという。(C)Getty Images

 独ブンデスリーガのボーフムが現地時間6月23日、日本代表FW浅野拓磨の獲得を発表した。契約期間は、2024年6月末日までの3年間となっている。

 昨季終盤、セルビアのパルチザンで活躍していたにもかかわらず、給与未払いなどの理由で契約解除した後、その去就が注目されていた浅野だが、2年ぶりのドイツ復帰となった。自身のSNSでは、「この度ドイツブンデスリーガのVfL Bochum に加入することになりました。再びブンデスリーガの舞台でプレーできることを楽しみにしています。成長に向けて全力で頑張りたいと思います。『感謝。』」(原文)と、ファンに向けてのメッセージが投稿されている。

 かつて、小野伸二、チョン・テセ、乾貴士、田坂佑介らもプレーしたボーフムは昨季、リーガ2部優勝を飾って09-10シーズン以来の1部参戦を決め、現在は積極的な戦力補強の最中。浅野獲得に際し、公式SNSで「コンニチワ、ジャガー!」と日本語で歓迎した他、セバスチャン・シンジロルツSDは「ボーフムを選んでくれて嬉しい」と語るとともに、以下のように新戦力への期待を示した。
 
「浅野は国際経験が豊かであり、ドイツ・サッカーについてもシュツットガルトやハノーファーでのプレー経験があり、熟知している。攻守両面で柔軟にプレーでき、常に相手ゴールを脅かす。現在は日本代表での活動を終えたばかりなので、休暇を与えているが、チームには7月初旬に合流する」

 昨季はパルチザンで18得点8アシストと大活躍を見せ、大きな進化を遂げただけに、ボーフムから期待が高いのは当然だが、不安があるとすれば、その前所属チームが彼の一方的な契約解除を不当だと訴え、法廷闘争に持ち込むと宣言していることだ。前日には、パルチザンのミロシュ・ヴァズーラSDが地元メディアに対し、「彼は十分な報酬を得ていたし、友人を残して去るのは恥ずべき行為だ」と浅野に対する批判を展開していた。

 また、「多くのクラブから獲得オファーが届いたが、この件に関する書類を渡すと、彼らは一様に手を引いた。複雑な法的措置が必要になることを理解したからだ」として「浅野は間違っていた」と断言したが、その矢先の移籍発表……。ボーフムもこの件のことは承知しており、公式サイトでは「浅野は21年5月にパルチザンとの契約を終了しており、フリーで獲得が可能になった」と記している。