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血染めの靴下で粉骨砕身! メッシの“悲願の初タイトル”へ地元紙も後押し!「アルゼンチン人の大半は…」

THE DIGEST編集部

2021.07.08

代表キャリアでいまだ成し得ていないタイトル奪取に向け、メッシが燃えている。(C)Getty iamges

 当代屈指の天才が、悲願の"初タイトル"へあと一歩に迫った。

 現地時間7月6日に行なわれたコパ・アメリカの準決勝で、アルゼンチンは1-1で突入したPK戦の末にコロンビアを撃破。2大会ぶりのファイナルに駒を進めた。
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 この難敵との一戦で獅子奮迅の活躍を見せたのが、セレステ・イ・ブランコ(アルゼンチン代表の愛称)のエース、リオネル・メッシだ。

 開始早々の7分にラウタロ・マルティネスの先制ゴールをアシストした10番は、相手守備陣の激しいマークに苦しみ、利き足である左足首に血を滲ませながらも、120分を戦い抜く。そして迎えたPK戦でも、プレッシャーのかかる一番手の役目をきっちり全う。見事に宿敵ブラジルの待つ決勝へと導いたのだ。

 2005年8月のデビュー以来、A代表ではタイトルを手にしていないメッシ。それだけに34歳で迎えた今大会のプレーぶりからは並々ならぬ闘志が感じ取れる。血でソックスを汚そうとも懸命なプレーを続けたキャプテンには、地元メディアからも感嘆の声が上がっている。地元紙『Ole』は、「すべてはメッシのためにある」と賛辞を送った。

「いま、アルゼンチン人の大半は、マラカナンでブラジルを破って、チャンピオンになることを夢見ている。それは28年もタイトルのない代表チームのためではなく、レオ・メッシのために、だ。いまやメッシはより成熟し、誰よりもリーダーシップがあり、なによりも意欲的で、我々が望む姿に成長している。私たちのチームはあなたを必要とし、あなたに従おう。すべてはあなたの栄光のための勝利となるのだ」
 

 国民が代表初タイトルを切望するなかで、当の本人も野心を口にした。アルゼンチンのスポーツ専門放送局『Tyc Sports』のフラッシュインタビューでメッシは「ネイマールのいるブラジルとの戦いは楽じゃない」と決勝の相手をけん制しつつ、こう語っている。

「タフな戦いになるのは十分理解している。だけど、勝ちたいんだ。僕が代表チームでの優勝を望んでいるのは誰もが知っていることで、いま重要なのは決勝に到達した事実だ。これまでいつも最善を尽くしてきた。僕たちはファイナリストに値する」

 これまでメッシは代表戦において、コパ・アメリカで3回(2007年、15年、16年)、ワールドカップで1回(14年)と計4度の決勝に出場してきたが、いずれも涙を呑んだ。34歳という年齢的にも、これがラストチャンスとも言えるだけに、"5度目の正直"で至高のフットボーラーは、悲願を成し遂げられるか。

 なお、大注目のブラジルとの決勝は、現地時間7月10日に聖地マラカナンで開催される。

構成●TEH DIGEST編集部
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