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日本代表

PK戦で4強進出の日本に各国メディアは「苦戦」を強調…殊勲のGK谷には「違いを見せた」と賛辞!

THE DIGEST編集部

2021.08.01

PK戦でニュージーランドを下した日本。相手の堅守に苦しみ、120分間ゴールを奪えなかった。(C)Getty Images

PK戦でニュージーランドを下した日本。相手の堅守に苦しみ、120分間ゴールを奪えなかった。(C)Getty Images

 7月31日、東京オリンピック・男子サッカーの準々決勝が行なわれ、日本はスコアレスからのPK戦の末にニュージーランド(NZ)を抑え、2012年ロンドン五輪以来2大会ぶりの4強入りを果たした。

 県立カシマサッカースタジアムでの一戦、日本は累積警告でオーバーエイジ枠の右SB酒井宏樹を欠きながらも、序盤から主導権を握って敵陣に攻め込む。しかしNZの堅守の前にゴールは奪えず、逆に後半は攻め込まれる時間も長くなった。決定機もGKマイケル・ワウドの好守に阻まれ、延長戦でも無得点。PK戦での決着を余儀なくされたが、守護神の谷晃生の活躍とキッカーたちの冷静さによって4-2の勝利を収め、今大会最大の苦難を切り抜けた。

 森保一監督は「できれば90分でゴールを決めて勝ちたいところだったが、NZも非常に良いチームであり、粘り強く戦ってきた。なかなかゴールをこじ開けられない展開でピンチも多くあったが、選手たちが無失点に抑えながら勝利を目指して戦ってくれたことが、最後のPK戦の勝利に繋がったと思う」と試合を振り返っている。
 
 AFC(アジア・サッカー連盟)は公式サイトで「森保監督のチームは、試合の大半を支配し、コントロールしたにもかかわらず、120分、ワウトの牙城を崩す方法を見つけられなかった。しかし、GK谷と(PK戦での最終キッカー)吉田麻也の冷静さは、彼らに正しい結果をもたらした。もっとも、それはもっと早くに決まるべきだったが」と、日本の勝利を伝えた。

 また、各国メディアもこの激闘を報じ、米国の『NBC』は「GK谷がカカチェを止め、ルイスのミスを誘発した瞬間に、NZの魔法を尽きさせた」、フランスの『L’EQUIPE』は「勇敢なNZに長い間悩まされた日本は、勝者となるためにPK戦を経験しなければならなかった。久保建英とその仲間たちは、優れてはいたもののリアリズムに欠け、NZに自信を与えることになった」、イタリアの『SPORT MEDIASET』は「PK戦という“宝くじ”によって、日本はイベリア人(スペイン)と対戦することになった」と、それぞれ綴っている。
 

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