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「ファンやチームの夢が膨らむ」久保建英のマジョルカ復帰に現地メディアも期待!専門サイトは“商業面”の効果にも言及

THE DIGEST編集部

2021.08.12

古巣を新天地に選んだ久保。マドリー首脳陣を納得させる結果を残せるか。(C)Getty Images

 レアル・マドリーの久保建英が1年間の期限付きでマジョルカに移籍することが正式に発表された。バレアレス諸島のクラブでプレーするのは、2019-20シーズン以来となる。

 マジョルカは公式サイトで久保の加入を伝えるとともに、彼が2年前は36試合に出場して4得点を記録したこと、先日の東京オリンピックでは「大会で最も優れた選手のひとりだった」と綴ってから、「おかえりなさい、タケ」と歓迎の意を示し、さらに新シーズンを共に戦うことになる仲間たちの歓迎コメントやホームスタジアムでの久保自身の姿を収めた動画を公開している。

 この移籍をスペイン国内の多くのメディアが報じ、マジョルカの地元紙『Ultima Hora』は「パブロ・マフェオ、ハウメ・コスタ、ドミニク・グレイフ、アマト・エンディアイエ、アンヘル・ロドリゲスに次ぐ6人目の契約者となった(ちなみに7番目はロドリゴ・バタグリアになる予定とも)。マジョルカは久保に年俸200万ユーロ(約2億6000万円)を支払うものの、マドリーへのレンタル料は発生しない」と伝えた。
 
 また、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「贅沢な補強」と題した記事の中で、「スポーツディレクターのパブロ・オルテルスの素晴らしい働きにより、マジョルカは最高のチーム強化を施したチームのひとつとなった」と綴り、マジョルカがラ・リーガ(1部リーグ)に留まり続けられるようにするというクラブのプロジェクトを実現することが、久保の目的であると続けている。

 スペインの通信社『EFE』も「贅沢な"援軍"がマジョルカに舞い戻った。リーガの猛者どもと対決する上でチームの攻撃の核となるであろう久保の復帰により、ファンやルイス・ガルシア・プラザ率いるチームの夢は膨らんだ」とポジティブに報じ、さらに「彼の存在がリーガ残留の決定的な要素になる可能性があり、日本のスターが最高のプレーを披露することをチームは期待している」とも綴った。

 また、「2年前のように、彼の傍にクチョ・エルナンデスやアンテ・ブディミールのFW2人はいないが、アブドン・プラツやA・ロドリゲスといった歴戦の勇士たちがいる」「彼はロッカールームで、多くの戦友と再会するだろう。これこそが、勝手知ったる環境ということにより適応に時間がかからないという意味で、非常に大きな要素である」と指摘している。