海外サッカー

「我々はCBを求めてきた」レスター指揮官の発言に専門メディアは冨安健洋の獲得を予想「価格は対象外だとは思えない」

THE DIGEST編集部

2021.08.17

成長を続ける日本代表CBには、様々な移籍の噂があがっている。(C)Getty Images

 各国リーグ続々と開幕を迎えている欧州サッカーだが、移籍市場でも激しい終盤戦が行なわれている。期限までの残り2週間は、毎年多くの駆け込み移籍が発生する慌ただしい時期だ。

 日本人選手では、ボローニャに所属する冨安健洋の去就に注目が集まっている。オフシーズンの序盤から、国内外のビッグクラブの名前が移籍先として報じられたが、未だ決定には至らず。一時は入団間近と見られていたトッテナムも、金銭面で交渉が難航。関心が伝えられていたアタランタも、すでにメリフ・デミラルとマッテオ・ロバートを迎え入れ、最終ラインは補強済みだ。

 こうした中で、現地ではレスターの接近が報じられている。プレシーズンマッチでCBのウェズレイ・フォファナが年内絶望の重傷を負い、DFリーダーのジョニー・エバンスも離脱中のレスターは、CB補強が急務に。すぐにサウサンプトンからヤニック・ヴェステルゴーを獲得したものの、レスターの関心を伝える現地報道は、現在も少なくない。

 専門メディア『TEAMtalk』もその一つで、「レスターはタケヒロ・トミヤスを求めて動こうとしている」と伝えている。同メディアは、以下のブレンダン・ロジャース監督のコメントから、冨安獲得の可能性を推察している。
 
「(ヴェステルゴーの入団はクラブの補強戦略を)変えたわけではないが、予定していたルートではないところへ来たことは確かだ。我々はCBを求めていた。もう一人CBが欲しかったが、それは加入して成長するような、より若いCBの可能性があった。だが、エバンスが先の見えない状況で、フォファナの負傷もあり、我々は先発できる選手が必要だと感じた」

 同記事は、補強戦略は変わっていない、より若いCBの可能性があったという点から、即戦力のヴェステルゴー獲得では満足せず、若いDF、中でも冨安の獲得がありえると推測している。

「ロジャースは最近、若いDFの獲得を示唆していた。ヴェステルゴーの加入が必要とされたとはいえ、それは今も真実だ。トミヤスは汎用性のある選手で、CBでも右SBでもプレーできる。価格に言及はないが、彼の価格がレスターの許容範囲から外れているとは思えない」

 コメントの解釈は様々だろうが、若くて伸び代があるCBを求めており、価格的にも問題ないとなれば、冨安は魅力的なターゲットだろう。3バックと4バックを併用するロジャース監督と、万能型の冨安の相性も悪くないはず。今後の行方には要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部