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海外サッカー

出番なしでもチームのキーマンに?シャキリ移籍で南野拓実は「バックアッパーの1番手」としてリバプール残留と現地メディア

THE DIGEST編集部

2021.08.24

南野を取り巻く状況に変化が。リーグ戦での出場機会を与えられるか。(C)Getty Images

南野を取り巻く状況に変化が。リーグ戦での出場機会を与えられるか。(C)Getty Images

 以前からその去就が注目されていたリバプールのスイス代表MFジェルダン・シャキリが、ついにフランスのリヨンに新天地を求めた。移籍金は1100万ユーロ(約14億円)といわれている。

 バーゼル、バイエルン、インテル、ストークとクラブを渡り歩き、2018年夏にリバプールに加入すると、1年目はプレミアリーグで24試合出場6得点という記録を残したが、その後は怪我等もあってレギュラーポジションを獲得することはできず、ここ数年は常に移籍の噂が付きまとっていた。

 ポジションはMFながら、より相手ゴールに近い位置でのプレーを得意とし、チャンスメイクやフィニッシュの能力に秀でたシャキリの離脱により、リバプールでは前線の駒がひとつ減ったことになる。英国の日刊紙『EXPRESS』は、これまでなら彼の穴を埋める存在はハーベイ・エリオットになると考えられていたが、彼が今季セントラルMFとして覚醒したことで、“候補”からは外れたとしている。

 そして、これによってモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタら前線の「ビッグ4」の重要なバックアッパーがいなくなり、「他の誰かがステップアップする必要がある」と指摘。その有力候補が「忘れられていた男」南野拓実であるという。
 
 英国の専門メディア『Sports Mole』は、リバプールの戦力補強について、今夏にパリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペがレアル・マドリーに移籍せずに残留した場合、契約が満了となる来夏に彼を獲得することを狙っており、そのために今夏は前線の補強については動きを見せることはないと報じている。となれば、「ビッグ4」が怪我や代表招集などによって離脱した際、バックアッパーが前線の破壊力を維持するためのキーマンとなり、その“一番手”とされる南野は重要な役割を担うこととなる。

 とはいえ、南野自身にも昨季のレンタル先だったサウサンプトンからの関心が報じられるなど、移籍の可能性があると見られているが、専門メディア『EUROSPORT』はリバプールが今夏に放出するかもしれない選手として、南野のライバルとも目されるFWのディボック・オリギの他、DFナサニエル・フィリップス、GKロリス・カリウス、そしてFWセイ・オジョの4人を挙げており、27歳の日本人が含まれていない。

 開幕したプレミアリーグでは、2節までに南野の出番は訪れておらず、「ビッグ4」を押しのけての試合出場は非常に厳しいと見られているが、チーム事情を考えると、重要な役割を担っているという側面も見えてくる。昨季は出場機会を優先してサウサンプトン行きを敢行した南野は今、自身の状況をどのように捉え、いかなるプランを描いているのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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