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パリSGに“嫌気”のエムバペ、相思相愛のマドリー行きが加速!後釜にはC・ロナウド⁉リバプールは失望

THE DIGEST編集部

2021.08.25

メッシに次ぐ2番手に成り下がったことが、エムバペの"決断"を促したようだ。(C)Getty Images

 レアル・マドリーがパリ・サンジェルマンに対し、フランス代表FWキリアン・エムバペ獲得のために1億6000万ユーロ(約208億円)を提示したと、複数メディアが報じた。

 来夏に契約が満了するエムバペについては、パリSGが何としてでも残留させるべく、チームで3番目の高額で新たに5年契約(1年延長オプション付き)を提示したものの、22歳のアタッカーはこれを拒否、そしてクラブに対して移籍を志願したことが伝えられている。

 これを受け、引き留めは困難と見たパリSGが、移籍金を得られる今夏でのエムバペの放出を検討し始めたとフランスの『RMC Sport』が報じ、さらに代役としてエバートンのブラジル代表FWリシャルリソンに照準を定めたという噂も流れるなど、事態が騒がしくなってきたところへ、ついにマドリーが動いたという形だ。

 パリSGは今夏、バルセロナを退団して世界を驚かせたリオネル・メッシを2年契約で獲得。彼とエムバペ、そしてネイマールによる超豪華な前線トリオの誕生に世界のサッカーファンの期待が高まり、メッシ自身も「興奮している」と語っていたものだが、スペインの日刊紙『AS』は「パリSGでは現在、全ての目がメッシに向けられているため、エムバペの重要性は2番目に低下している」と指摘し、プロジェクトの主役であることを望むエムバペがこの状況に嫌気がさしたと見ている。
 
 マドリーが以前から相思相愛といわれていたエムバペを獲得するのは確実とするメディアも少なくなく、英国の日刊紙『Mirror』は同クラブの財政面にも言及し、「今夏の唯一の契約が移籍金ゼロのダビド・アラバだけであり、逆にラファエル・ヴァランヌ(→マンチェスター・ユナイテッド)、マルティン・ウーデゴー(→アーセナル)で計6400万ポンド(約96億円)を回収、さらにセルヒオ・ラモス(→パリ・サンジェルマン)への巨額の年俸の支払いからも解放された」ことで、エムバペを迎えるのに大きな障害はないと報じた。

 なお、この移籍が実現した場合、もうひとつの大きな動きがあり得ることを同メディアは指摘。それは、メッシとともに現在サッカーの「ビッグ2」として君臨するクリスチアーノ・ロナウドが、ユベントスからパリSGへ新天地を求め、「超銀河系3トップ」を組むというものだ。

 これは、彼の代理人であるジョルジュ・メンデス氏からの売り込みによるもので、本来のプランでは来夏にエムバペがフリーでマドリーに移籍した後、ユベントスとの契約が満了するC・ロナウドが後釜に収まるというものだったが、ユベントスがC・ロナウドへの年俸の支払いに苦しんでおり、3000万ユーロ(約45億円)程度の移籍金があれば、今夏の放出を躊躇わないと見られているという。

 また『talkSPORT』は、このマドリーのオファーによって来夏にエムバペの獲得を期待していたリバプールのファンが失望を味わっていると報道(エムバペはリバプールに大きな関心を示していたといわれる)。22歳のフランス人の動向は、多方面に大きな影響を及ぼすことになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部