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日本代表

「大きな発展を遂げた!」アジア最多の“欧州組”を輩出する日本サッカーの進化にベトナム・メディアが注目

THE DIGEST編集部

2021.08.27

堂安(左)と久保(右)を中心に欧州でも活躍する日本人は増えている。(C)Getty Images

堂安(左)と久保(右)を中心に欧州でも活躍する日本人は増えている。(C)Getty Images

 8月26日、日本サッカー協会(JFA)は、カタール・ワールドカップのアジア最終予選に臨む日本代表メンバー24人を発表した。

 9月2日に市立吹田サッカースタジアムでオマーン代表と、7日にカタールのドーハで中国代表(ホームゲームだがコロナ禍により国内開催を回避)と、それぞれ対戦する日本代表の内訳は、国内組が6名、欧州組が17名、そして無所属(長友佑都)が1名となっている。

 MFの10人は全て欧州組であるほか、FWの大迫勇也(ヴィッセル神戸)、DFの長友、酒井宏樹(浦和レッズ)も昨季まではそれぞれドイツ、フランスでプレーしており、もはや日本代表において、Jリーグでプレーする選手はマイノリティーとなっているところにも、日本サッカーの進歩を感じられる。

 昨秋の欧州遠征(カメルーン戦、メキシコ戦)では招集メンバー全てが欧州組で占められたことが世界的に話題となり、ブラジルの総合メディア『Globo』は「数年前だったら不可能だったこと。そしてアジアの他の国には、今でも無理なことだ」と記したが、今回の最終予選で日本と対戦するベトナムの放送局『VOV』も改めて、日本人選手の海外進出の活発さに注目している。
 
 同メディアはFIFAランキングにおけるアジアの上位15か国の、欧州各国の1部リーグと欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)の所属人数を紹介しているが、日本は前者が63人、後者が15人となっている(所有元がマンチェスター・シティの板倉滉、アラベスの原大智も含む)。ちなみに、下部リーグでプレーする選手も含めると、欧州全体には200人以上の日本人選手が存在するという。

 ライバル国を見ても、韓国が欧州1部18人・5大リーグ8人、オーストラリアは32人・2人、そしてイランが22人・1人ということで、日本は図抜けて多いことが分かる。ちなみに、欧州5大リーグでプレーしているアジア人は、他に中国とウズベキスタンが1人ずつ。そしてベトナムには現在、欧州でプレーする選手はいない。

 同メディアは、「アジアの中でFIFAランキングの最も高い位置につける日本は、近年、大きなサッカーの発展を遂げた。欧州でプレーする選手の多さもそれを示す側面のひとつである」と綴った後、「コロナが世界に蔓延してからは、日本は国内組と欧州組でそれぞれ別のチームを作ることができている。そして、両チームの間に大きな実力差はない」として、人材が国内外で豊富であることを表わしている。

 アジアの対戦国からも、今や別格の存在として見られている感のある日本は、今後も高くて厚い壁であり続けられるか。なお、日本はベトナムと11月11日に敵地で、そして予選最終節となる3月29日にホームで対戦する予定だ。

構成●THE DIGEST編集部
 

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