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日本代表

ユベントスの開幕4戦未勝利が掘り起こした60年前の記憶…“浮上のキーマン”ディバラは「最後まで戦う」

THE DIGEST編集部

2021.09.22

C・ロナウドが対談した今、期待を一身に集めるのがこのディバラだ。(C)Getty Images

C・ロナウドが対談した今、期待を一身に集めるのがこのディバラだ。(C)Getty Images

 セリエA第4節で強敵ミランと対決し、1-1の引き分けに終わったユベントス。本拠地アリアンツ・スタジアムで勝点3獲得を逃したが、それよりも深刻なのは、ここまで2分け2敗と未勝利が続いていることだ。

 開幕戦でウディネーゼと2-2で引き分けたのはまだしも、ホームでの2節で格下のエンポリに0-1で敗れる波乱。3節ではナポリに1-2で力負けし、ミラン戦ではアルバロ・モラタのゴールで開始4分に先制する幸先のスタートを切るも、リードを守り切ることができず76分に失点、またしても白星に逃すこととなった。

 18位と降格圏内の順位に転落したミラン戦の後、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は守備の選手を投入しなかった自身の采配を反省するとともに、選手に対しては「腹が立った。集中力と決意を失ってしまった。あの場面でゴールを奪われることはあり得ない。良い時もあれば悪い時もあり、その中で優勝を目指すということを理解しなければならない」と厳しい言葉を並べ、檄を飛ばした。
 
 ダニーロは「フィットネス面よりも精神面に問題があると思う」と自己分析。かつてユベントスを指揮したことがある、現レアル・マドリー監督のカルロ・アンチェロッティも、イタリア国営放送『RAI』のラジオ番組で「自信を失って継続性やアイデンティティーを失い、苦労している。それでも、最終的には優勝候補に戻ってくるはずだが」と予想している。

 この自信喪失の原因としては、昨季までの絶対的なストライカー、クリスチアーノ・ロナウドを今季開幕後に失い、これまで彼の得点力によってカバーされていた攻撃面の問題が露呈したことが挙げられているが、いずれにせよ一昨季までリーグ9連覇を果たしていた「ビアンコネーリ」の開幕4戦未勝利は、1961-62シーズン以来60年ぶりという歴史的な失態であり、チームの不振をより際立たせてしまっている。

 そこで興味のひとつとして挙がっているのが、その歴史において長くイタリアの盟主に君臨してきたチームに60年前、何が起こったのかということであり、スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は当時を回想。精神的にも長くチームを支え、引退後はクラブ会長も務めた偉大なストライカー、ジャンピエロ・ボニペルティが前シーズンでユベントス一筋の現役生活を終えたこと、テクニカルディレクターを務めていたグンナー・グレンが家族の事情でスウェーデンに帰国したことによる混乱などを当時の不振の理由に挙げている。
 

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