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CLでのミランへの度重なる不可解判定に伊メディアも憤慨! 名将カペッロも「主審が台無しにした」と断罪

THE DIGEST編集部

2021.09.30

ケシエ(79番)に退場を命じるチャクル主審。この判定が試合の流れを大きく左右したのは言うまでもない。(C)Getty Images

 現地時間9月28日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第2節で、ミランは1-2でアトレティコ・マドリーの軍門に降り、2連敗となった。

 7年ぶりのCLで、初戦は強豪リバプールに内容では押されながらも2-3と僅差のスコアに終わったミラン。ホームで初勝利を狙った第2戦でロッソネロ(ミランの愛称)は、序盤から主導権を握って20分にはラファエウ・レオンが冷静にゴール左隅に決めて幸先よく先制する。

 しかし、29分にフランク・ケシエを2度目の警告で失うと、数的不利のなかで、守勢を強いられ、終盤の84分にアントワーヌ・グリエーズマンのダイレクト弾を浴びて同点。さらにアディショナルタイムにピエール・カルルのハンドでPKを与え、ルイス・スアレスのゴールで万事休した。
【動画】ミラニスタやイタリアを激怒させた疑惑の判定をチェック!

 この文面だけでは、最高峰の舞台に長いブランクのあるミランが自ら墓穴を掘り、常連であるアトレティコの巧みな試合運びと勝負強さにしてやられた、と解釈されるかもしれないが、現実は多くのミラニスタたちがCLの運営機関であるUEFAのSNSに「勝利を盗まれた」と書き込んで怒りを露にするほど、彼らにとって不満とフラストレーションが溜るものであった。

 その原因となったのは、試合を裁いたジュネイト・チャクル主審だ。ミラン側からすれば、ケシエの2度の警告(マルコス・ジョレンテに対して1度目は掴んで倒し、2度目はアフターファウル)は厳しすぎ、またアトレティコの決勝点となったカルルのハンドの場面では、その前にトマ・ルマールの手がボールに触れていたという。
 
 イタリアの大手スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、多くの場面で判定には一貫性がなかったと主張し、PK判定の際に自ら動画で確認しなかったと疑問を呈した。同じく伊紙『Corriere dello Sport』も、「存在しないPK」と断定。トリノのスポーツ紙『Tuttosport』にいたっては、「ミランは"強盗"に遭った」という刺激的な表現を使用している。

 もちろん、ステーファノ・ピオーリ監督も「退場やPKだけではなく、不可解な状況が非常に多かった。ケシエのプレーは警告に値しないように見えたし、カルルより先に相手選手が手でボールに触れていたようだった。今夜の審判はベストとは程遠かった」と判定に異議を唱えている。

 さらに好パフォーマンスを発揮し、スペイン・メディアからも最高評価を得たイスマエル・ベナセルは、「こんな負け方は良くない。判定は審判とVARがするもの。僕らには何もできない」と語るに止めたが、それでは収まらない者が多々いた。
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スペイン・メディアの多くは――

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