現地時間10月23日、イタリア・セリエA第９節が行なわれ、ミランが４-２でボローニャを下して、開幕からのリーグ無敗（８勝１分け）をキープした。

　敵地での一戦、ミランは16分にラファエウ・レオンが角度のない位置から放ったシュートが相手選手の足に当たって軌道が変わり、GKの頭上を抜く。20分にアダマ・スマオロの退場で数的有利に立ち、35分に多重攻撃からダビデ・カラブリアがこぼれ球を強烈に叩いて加点。安全圏内で後半を迎えたが、開始４分のCKでニアサイドにいたズラタン・イブラヒモビッチが頭で合わせたボールが自陣ゴールに決まってオウンゴールを献上すると、その52分には左サイドからのクロスをムサ・バロウに合わせられて追いつかれた。

　振り出しに戻されたミランだったが、その６分後にホームチームがロベルト・ソリアーノのラフプレーで退場となり９人になると、攻勢を維持し、84分にイスマエル・ベナセルが狙いすましたダイレクトボレーで勝ち越し。さらに90分にはペナルティーエリア手前でボールを受けたイブラヒモビッチが、シュートコースが空いたのを見逃さず、コントロールされたシュートをゴール右隅に叩き込んで、40歳となってから初のゴールでダメを押した。
  　ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、ふたつの退場劇に対してノーコメントを貫きながらも、「９人でも勝ち越すチャンスを２度作り、11人のミランより優れたプレーを見せたチームを誇りに思う」と意地を示したが、これに対してミランのステーファノ・ピオーリ監督は「２点を先取して相手が１人減ったので、前半で試合は終わったと思っていたところが選手にはあり、後半は苦しむことになった」とメンタル面の問題を挙げながら、「非常に重要な勝利だ。前半のパフォーマンスは素晴らしかった」と自チームを称賛した。

　ミランの公式サイトによれば、同クラブがリーグの開幕９試合で８勝を挙げたのは、何と1954-55シーズン以来、そして年間（シーズンではなく）のアウェー勝利数が14に達したのは1964年以来とのこと。またこのボローニャ戦はピオーリ監督にとってミランでの100試合という節目のものであり、ここまでの通算58勝は、あの名将マッシミリアーノ・アッレグリの100試合到達時より２勝上回っている。