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海外サッカー

「知性的なプレーの読みを披露」決定的インターセプトの冨安健洋に現地メディアは軒並み高評価!

THE DIGEST編集部

2021.10.31

ビッグプレーで失点を未然に防いだ冨安は、指揮官からの信頼をさらに厚くしたようだ。(C)Getty Images

ビッグプレーで失点を未然に防いだ冨安は、指揮官からの信頼をさらに厚くしたようだ。(C)Getty Images

 現地時間10月30日、プレミアリーグ第10節が行なわれ、アーセナルはレスターを2-0で下し、公式戦連続無敗を9試合(リーグ戦無敗は7試合)に伸ばした。

 同勝点の相手とのアウェーマッチで「ガナーズ」は、開始5分にCKをガブリエウ・マガリャンイスがフリックして先制すると、18分には混戦からエミール・スミス・ロウが押し込んで加点。ボールポゼッションではホームチームに大きく上回られ、後半は特に守勢を強いられたものの、最後まで崩されることなく、クリーンシートを達成してみせた。

 この堅守に貢献したひとりが、右SBの冨安健洋だ。リーグ戦では7試合連続の先発出場を果たした22歳は、安定した守備をこの一戦でも披露。両チーム最多となる3回のインターセプトを記録したが、なかでも76分にジェイミー・ヴァーディーへの縦パスをスライディングでカットした場面は、守備におけるハイライトのひとつでもあった。

 ミケル・アルテタ監督は、この日本代表DFについて「彼がいることを嬉しく思う。素晴らしい人間性を持ち、選手としても一流であり、バックラインに落ち着きをもたらしてくれている。その守りのスタイルや、要求されるもの対する理解度も最高だ。この国のサッカーへの適応するための努力は大きな称賛に値する」と褒めちぎっている。

 メディアの評価もほとんどが及第点以上であり、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で「7」(好守を見せたGKアーロン・ラムズデイルの「9」、ガブリエウの「8」に続く評価で、他7名と同じ)、英国公共放送『BBC』の視聴者投票による採点では、チーム5番目となる「7.96」が与えられた。
 
 日刊紙では、『Evening Standard』が最終ラインを形成したガブリエウ、ヌーノ・タバレスと同じ「8」で、寸評では「良いパフォーマンスを発揮し、多くの重要なブロックとインターセプトを披露。本当にアーセナルにうまくフィットしており、チームの一部と感じられる」と称賛。「7」を与えた『INDEPENDENT』は「相手の1対1の決定的を阻止する、見事なペナルティーエリア手前でのインターセプト」と、前述のヴァーディ―を止めた場面に言及している。

『THE SUN』が「6」止まりだったのは、「日本代表選手はレスターの攻撃を防ぐため、自陣でプレーする時間帯が長くなった」と綴ったように、攻撃面での貢献が少なかったためと思われるが、守備については「試合を通してまともなプレーに終始し、チームのクリーンシートに貢献した」と評した。

 専門メディアでは、『90min』は「序盤は攻守で有用なプレーを見せ、敵陣ではクロスを上げ、自陣では重要なパスカットを見せたが、後半に試合が激しさを増すと、少し苦しめられることとなった」とややネガティブな記述ながらも、採点は「7」と高評価。これに対して『football.london』は「6」止まりであり、寸評では「日本代表選手は、しばしば足元にボールを収めるよりもクリアを選ぶなど、ポゼッションにおいてはやや不安定に見えた。しかし、後半にアーセナルが守勢になると、彼は本来のプレーを見せた」と綴った。

 最後に、アーセナルの専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』は「7」を与え、「幾つかのタイミングの良いタックルやインターセプトを仕掛けるとともに、知性的なプレーの読みを披露した」として、加入以降、いまだアーセナルでは負け知らずの冨安が、また新たな良さを発揮したことを強調している。

構成●THE DIGEST編集部

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